浅田真央選手の演技と涙は、日本人の誇り

2月26日のお昼過ぎ、次のアポイントへの乗り換え駅だった秋葉原であえて下車し、ヨドバシカメラに向かった。
アポイントの時間まで空きがあったことは勿論だが、やはり女子フィギュアが気になった。
入店してみると、テレビ売り場にごった返す客。
歩くのもままならない。
立錐の余地なしとはこのことだろうと思った。
結果は周知の通り。
ただ、そこにいた客が、浅田真央選手の演技を食い入るように見つめ、トリプルアクセルを飛べば喝采し、ミスすれば溜息と落胆の吐息を発し、自分を含む人たちが皆、あたかもオリンピックの競技会場にいるかのような、異様な雰囲気に包まれていた。
ふと考える。
現代のスポーツ界において、国民の期待をこれほどまで一身に背負ったアスリートが、日本に存在しただろうか。
この日のヨドバシカメラの客を見て思ったのは、白黒で伝えられる、昔の街頭テレビだ。
戦後の日本、力道山が外国人レスラーを空手チョップで倒していく映像に歓喜した、素朴な日本人の姿が脳裏に浮かんだ。
その後、このような期待を背負ったのは、ホームランで世界記録に挑んだ王貞治さんくらいしかいないのではないか。
そして浅田真央ちゃん。
19歳の健気なアスリートが背負った国民の期待、その対極にある精神的なプレッシャーたるや、想像を絶する。
加えて、まことしやかに囁かれる日本最大広告代理店からの嫌がらせや、審判の偏向採点など、競技者を精神的に貶め続ける出来事も聞く。
実際、この日の演技。
筆者はフィギュアには門外漢で、冬のスポーツは、幼いころに競技者だったスピードスケートくらいしか語れないが、それでもなお、金メダリストよりも、浅田真央ちゃんの演技のほうが、秀でていたように感じる。
少なくとも、ミスを含めても、あれほどの点差が出るようには思えなかった。
審判の偏向採点については明るくないので、詳細は他の識者のサイトにお任せするが、それほどの環境のなかで、世界の女子初のオリンピックでの三回転半ジャンプを都合3度も飛び、最高の演技をしたこの19歳のアスリートに対し、心からのスタンディングオベーションを贈りたい。
今大会のフィギュアスケートは、男女とも、挑戦せずに無難にまとめた選手がチャンピオンになった。
そして、銀メダリストとなったアスリート浅田真央の、堂々した素晴らしい演技と、インタビューで見せた涙は、日本人の誇りとして、多くの人の心に刻まれたと思う。
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