菅直人、虚言の歴史

もう誰も菅直人のことを信頼も信用もしないのだろうが、それでも昨年9月にはこの内閣の支持率は、最もシビアとみられる時事通信の調査でさえ、45.6%もあった。
FNNなど、昨年8月に64.2%というトンデモ支持率を発表している。
時事の方でいえば、支持率が45.6&もあったその昨年9月でさえ、支持理由で最も多かったのが「他に適当な人がいない」(21.7%)だったのだから、支持率なんてものはあまり参考にならないものだ。
絶えず敵を作り、対立軸的なものを政権浮揚の材料としてきた菅は、昨年9月、小沢一郎との闘いに勝ち、支持を上げた。
「霞が関なんて、成績が良かっただけでバカですから!」と言ったのも、官僚を悪役に仕立て上げ、自分らの政治主導もどきを際立たせようとした愚行である。
今朝の産経新聞で、阿比留記者が、「菅直人首相は接する者全てを敵に変える。」と書いているが、選挙に出た時ですら市川房枝さんを踏み台にし、市川さんは晩年、「菅だけは許せない」ともらしたらしいから、簡単に人を裏切る性分なのだろう。
そういう人物が総理の座まで登りつめたのが不思議なくらいである。

政治に疎い人なら、菅の支持率が比較的高かったこの時期、「菅さんなら景気を良くしてくれそう。だって財務大臣経験者だし、経済にも強そう!」などという、浅はかな期待を持ったかもしれない。
しかし実は、これはパクリである。
自虐的な偏向教育が蔓延していた英国で、“鉄の女”マーガレット・サッチャーは教育再生に心血を注いだ。そして、サッチャーの後を継いだトニー・ブレアは、「イギリスで必要な政策は三つある。教育、教育、そして教育だ。」と語った。
菅の「一に雇用、二に雇用、三に雇用」は、中国のパクリ新幹線同様、ブレア元英国首相のパクリなのである。
声をひっくり返しながら、施政方針演説で「いのちを守りたい」と絶叫したルーピーは「言葉が軽い」と批判されたが、このひとは単にお金持ちのお莫迦さんだから、この際置いておこう。
しかし、菅の言葉は軽いだけでなく、その言葉の裏に、変わることなきサヨク運動家のDNAと、悪意と打算がふんだんに盛り込まれている。
サヨクのDNAに関しては、拙ブログの「菅直人氏が危険人物なワケ」をご一読いただきたい。 このエントリーは菅が首相になる前に起こしたものだが、菅が厚生相時代の15年前、東大医学部が発端となった『安田講堂事件』を引き合いに、「あの時もっと壊しておけばよかった」と発言した過激派ぶりを指摘している。
あまり知られていないが、当時現職の大臣にして、過激派の破壊行為を容認する大問題発言だ。
2004年10月、愛媛、高知に台風被害が出て、そのあと新潟で地震が起きた。
菅は自身のブログで、「あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか。」と書いた。
菅直人公式サイト: 天災
理工系で学んだ人物のことばとしては、あまりに軽い。
「最少不幸社会」が事実に則して「宰相不幸社会」と変換され、「歴史に対する反逆行為」が、実は自分の実態を意味するになってきた菅が、次に政争&自分アゲの具としてピックアップしたのが「脱原発」である。
昨日のスーパーニュースアンカーでの青山繁晴氏の解説によれば、この菅という莫迦者は、シングル・イシュー・ポリティクスよろしく、「脱原発」を争点として、本気で解散総選挙をやろうとしているらしい。
既に総務省が水面下で選挙の準備に入っているというから恐れ入る。
しかし、去りゆくリーダーが次の国政選挙の争点に言及する必要も無ければ、言及してもいけない。
この男は、国民に語るという責務をひたすら無視し続け、ひたすら自分を追い出そうとする民主党内の議員を拘束するような手段をとる。
被災者のことも、頭にない。
高度成長期に経済一本で生き抜いてきた弊害かもしれないが、日本人は政治には大人しすぎる。
こんな政治家に牛耳られている日本を憂う国民によって、国会が包囲されたって不思議ではない状況だ。
仮に菅が選挙に踏み切った場合、政治家の軽い、悪意、底意があることばに、国民は再び騙されるのだろうか。
菅や鳩山の出現によって、国民が政治に対する危機意識を持つようになったと信じたい。
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