中共が緊張を高める地域の安保状況、その責任を日本に転嫁する青木理のおぞましさ

本日は先ず、南鮮中央日報の配信記事から。米スタンフォード大学での座談会に共に出席した岸田首相と尹錫悦大統領の様子を伝える記事だ。
座談会で先にあいさつに出た岸田首相は、自身と尹大統領にきょうはビッグデーだとし、今年初めまで日韓関係は厳しい状況だったためこのように尹大統領と並んで話すのは感慨深いと話した。
岸田首相はまた、3月に尹大統領とともに両国シャトル外交再開を決断し両国関係を大きく変化させたとし、尹大統領との首脳会談が今年すでに7回目で、文字通り新記録だと述べた。
岸田首相は8月に韓日米3カ国がキャンプ・デービッドで行った会談を、3カ国が新しい時代を開く重要な首脳会談だったと評価し、現在のような状況を昨年まではだれも想像できなかっただろう。国のリーダーが決断し行動すれば世界を変えられるというのが私の信念と明らかにした。(抜粋)
北朝鮮に横流ししたと噂される行方不明の半導体関連物資、旭日旗に対する侮辱、レーダー照射、慰安婦合意の事実上の破棄など、要求すべき説明と反省、是正へのコミットなどすべてを日本自ら取っ払い、なし崩し的に改善した日韓関係に対し、私は今でも大きな不満を持っている。日韓とも、米バイデン政権から関係修復の「指令」を受けていることは想像に難くないが、自衛隊の名誉、失われた血税など、回復を要求すべき項目が山ほどあるにもかかわらず、友好をアピールされてもシラけるばかりだ。
日韓関係の修復、LGBT法の成立、加えてすでに動き始めた日本のウクライナ支援に関する巨額の拠出など、すべて米国の意向に沿うものだ。岸田内閣の場合、その実態が多くの国民にバレてしまい、いま広く共有されているので、対米追随の外交が批判される。サンモニの青木理は、それを「金魚の糞」と評した。
バイデン政権の足元も中東で相当揺らいでる。中国も中国で不動産バブル崩壊したり、成長率が鈍ったり、あるいは閣僚が次々やめたりね。あるいは愛国をすごく煽ってるっていうのはある種、弱さの裏返しってところもあるので、米中がどうなっていくのかっていうのはまだ不透明なところがたくさんあるんですよね。
ただ日本ですよね。つまりアメリカの金魚の糞みたいになっていくだけじゃなくて、やっぱり主体的にこの地域に平和と安定をもたらすために、少なくとも緊張が高まらないようにするために日本が何をするのか。少なくても寺島さんが仰った台湾に行ってね、「戦う覚悟が必要だ」なんてねこう言い放つようなことをアメリカですら言わないようなことをね、言っているような場合ではないんじゃないかなという風に僕は思うんですけれども、皆さんは如何でしょうかね。
「皆さんは如何でしょう」と言われたから、はっきり言おう。青木が言う「金魚の糞」のような外交というのは、決して間違ってはいないと思う。正確に言えば、「米民主党政権の金魚の糞」というべきで、岸田内閣は米共和党のことなど全く視野に入っていないところが致命的だと、個人的には考える。
だが、青木の陳述の後半部分は大きな間違いだ。地域の平和と安定は一国単独では維持できない。だから価値観を共有する国と連帯し、外国勢力の侵食に対応しなえければならない。「戦う覚悟」発言は麻生副総裁によるものだが、地域の平和を守るための抑止力を連帯することによって向上させるものであって、威嚇の言質として捉えるのは短絡に過ぎる。
青木一人にその責任を負わせるわけではないが、こういう空想的平和論を唱える戦後民主主義の残滓による、憲法9条至上主義、軍事力保持の否定、自衛隊への誹謗中傷が影響して、日本はいまだ「普通の国」になれていない。平和を守る外交と安全保障は、軍事力に裏打ちされていなければ意味も効力もない。日本は公式に軍事力を行使できる状況にないから、米国に頼らざるを得ない。ところがこういう連中は、軍事力の正式な保持も認めなければ、米国に頼ることも認めない。平和を唱えながら、その平和を維持しづらい方向に、日本を持っていこうとする。
この地域に緊張感を高めようとしているのは中共や北朝鮮であって、台湾でも日本でも米国でもない。主体と客体を入れ替えるのな姑息な言説を垂れ流す青木理とTBSを、今後も批判し続けなければならない。
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