「日本を応援しましょう」を問題視する奇妙な日本人

ラグビー日本代表「BRAVE BLOSSOMS」がグループリーグでサモアを破り、決勝トーナメントへの望みを繋いだ。メディアは「決勝トーナメントへ王手」などと煽っているが、そんなに甘い世界ではない。次戦の相手であるアルゼンチンは、昨年、敵地でオールブラックスを破った実績のある強豪だ。ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアという強豪3か国で構成されていたトライネーションズという枠組みに、実績を持って参入し、いまは毎年、その3か国とともにラグビーチャンピオンシップを戦っている。
実力は明らかに先方が上だ。だが、2015年の南ア撃破、前回大会のアイルランド撃破ど、ワールドカップで番狂せを演じてきたのが我が日本代表である。世界をあっと言わせる勝利を再び勝ち取ってほしい。
サッカー代表SAMURAI BLUEによる対ドイツ戦連勝、バスケットボール男子代表AKATSUKI JAPANのワールドカップにおけるバリ五輪出場権獲得など、スポーツ界では明るい話題が続く。当然ながら、国民の側も自国チームの応援に自然と熱が入るが、そうでない人ももちろんいる。興味がなければそれはそれで結構なのだが、意味不明な発言をする人もいる。江川紹子の例を取ろう。
サッカーやラグビーの国際試合で「日本チームを応援しましょう」と呼びかけるテレビ局は、安全保障上の話題でも同様の対応がなされるだろうし、これって過去の戦争の時の報道とどう違うのか…という話にならないか。
— Shoko Egawa (@amneris84) September 28, 2023
江川紹子はどうやら、テレビメディア等の「頑張れニッポン」が好きではないらしい。しかし、どう考えても論理が理解できない。
NHKがどういう応援ポーズをとったから知らないが、単純に放送局として日本を応援することが「中立性や客観性」に問題がるというなら、それは的外れだ。そもそも、自国が他国と勝ち負けを争う競技に、誰も自他国を同等に扱うことなど求めない。
スポーツの試合でメディアが「頑張れニッポン」を叫ぶことが、先の大戦時に戦争を煽ったことを重ねて論ずることも馬鹿げている。再び戦争を煽るようなメディアがあれば、そんなメディアはたちまち総スカンを喰らって退場を余儀なくされるだろう。もしそんなメディアに騙されるようなら、国民がバカなのだ。つまり江川は「国民は簡単にメディアに騙される」と言っているわけで、ひいては「国民はバカだ」と言っているのである。
江川紹子は本当に奇妙な解釈ばかりするが、この人物にとっては「国家」という存在が邪魔なのかもしれない。戦後民主主義が生んだ「屈折した思考」とでもいうべきか。もし、「日本頑張れ、相手国も頑張れ」と自国と対戦相手を同等に扱うテレビ局があったら、私はその局が気持ち悪くて耐えられないと思うが…。
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