日本保守党が右に見えるのは、思考のバランス点が左にずれているからだ

私のXアカウント(本垢が凍結されて今はひっそりROM中)では日本保守党がかなり盛り上がっている。もちろん私のフォローしているユーザーの範囲内の現象だが、百田氏、有本氏の人気を別とすれば、理由は3つほど思い当たる。
ひとつは岸田政権と自民党に対する保守派の期待値の低さだ。呆れとか諦めと言い換えてもいいかもしれない。安倍総理が亡くなって、自民党は党内左派が主導権を握り、左傾化が止まらない。米国の言いなりで外交を進め、LGBT法のように内政にも甚大な影響が出ている。今の政治は、主権国家の体を成しているとは言えない。
もうひとつは限界野党の体たらくで、岸田政権や自民党を脅かす存在がないから、政治に緊張感もない。これではダメだと思っていたところに、日本保守党が現れた。自民党に愛想を尽かした保守派の人気と注目を集めるのは必然であるように思える。
その百田氏と有本氏がAbemaTVに出演し、「日本保守党とは何者か」を語った。これがSNSで絶賛されているのだが、同時に、同じ番組に出演した佐々木俊尚氏や宇佐美典也氏が逆に批判を集めている。理由は、2人の「日本保守党は極端である」とか、「日本は素晴らしい国ばかりでは困る」と言った発言だ。
つまり、極端に言えば、保守という政治的立場が政界で多数派を形成してしまうと、日本の方向性としてはまずいとでも言いたいのだろうか。佐々木氏など、普段は極めてバランスの良い論評をするジャーナリストだから、少々意外だった。
バランスというものを考えてみよう。百田氏や有本氏の主張が極端に右であるとは思わない。そう思うのは、日本の思想や歴史観の均衡点がかなり左にずれているからだろう。例えばそれは、新聞を見てみればわかる。保守的と言えるのは産経くらいなもので、読売は中道。朝日と変態は極端に左である。つまり判断の基準点が左にずれてしまっているので、日本保守党が極端に右に見えてしまうだけなのだ。
逆説的に言えば、自民党は保守ではないということになる。いまSNSで飛び交っている保守党批判は、自民党支持者が案外多い。まだ政党でもなく、単なる政治団体である日本保守党を敵視するくらい、余裕がないのかもしれない。だが、その批判は自民党にこそ向けられるべきではないのだろうか。期待を裏切っているのは他ならぬ自民党自身なのだから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング