中共に対する幻想は捨てよ。彼らは最早「仮想」ではない「敵国」だ。

私が中共とは絶対に理解し合うことができないと思うのは、彼らの思想の根底に華夷秩序があるからだ。中共が世界の中心であるという勝手な前提に立ち、中心に位置する彼らこそが「華」(文明)であり、その「華」から離れていくに従って「夷狄」(野蛮)に近づくと考える秩序を華夷秩序という。そういう発想があるから、彼らは異民族に対して居丈高な態度を取るし、チベットやウイグルなどを侵略しても、良心の呵責など覚えることがない。日本に対する態度も、根本的には同じだ。
朝鮮には小中華思想というものがあり、自分たちは中共に近いという地理的な優越があるから、中心からより離れた日本に対して尊大な態度を取ることが多い。これは劣等感の裏返しのようなものだが、彼らはその現実に気付いていないと思われる。
中共漢民族が日本に対して、多少乱暴なことをやってもよいと思っているのは、日本政府の尖閣諸島3島の国有化を機に起こった2012年の反日暴動がひとつの例だが、これも同根である。
日本大使館に40万件の迷惑電話 北京、処理水放出3週間余りで (共同)
【北京共同】東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が始まった8月24日以降の3週間余りで中国国内から北京の在中国日本大使館に累計40万件を超える迷惑電話があったことが19日分かった。ピーク時は1日4万件を上回り、現在も1万件前後の着信がある。日本政府は通常業務に支障が出るとして中国政府に対応を繰り返し求めたが、改善されていない。日本政府関係者が明らかにした。
中国の国内法では頻繁な迷惑電話により他者の正常な生活に干渉した場合、法的責任を負うと規定されている。日本政府は悪質なケースは取り締まるよう中国側に働きかけていく構えだ。(以下略)
共同電によれば、迷惑電話のほとんどが日本への罵倒や無言電話で、脅迫めいた内容も含まれるという。処理水の海洋放出開始の翌日の8月25日には1日4万件を超えた。こういう行動は、共産党がやめろといえばすぐに収まるはずだが、止まないのは共産党が黙認しているからだろう。こういった、人民総動員ともいえる迷惑行為に関しては、日本政府や外務省が積極的に広報すべきだと考えるが、共同通信が報じたのは、その迷惑電話のピークから1カ月近く過ぎた時点だ。政府や外務省が中共におもねっているとしか考えられない。
X(旧Twitter)で話題になっている動画がある。
中国政府「台湾を解放する時、日本が武力介入するならば、中国は日本に全面戦争する。中国は日本に核爆弾を使う。我々は日本が無条件降伏するまで連続的に核兵器を使用する。我々は釣魚島と琉球を取り戻す」pic.twitter.com/wTXlo5D0EY
— 保守速報 (@hoshusokuhou) September 20, 2023
これは、ジャーナリストのJennifer Zengという方が投稿したものだが、オリジナルのポストには意訳ながら、こんな文章がつづられている。
A #Chinese #military channel claims that if #Japan dares to intervene in the #CCP's 'liberation' of #Taiwan, the CCP will abandon its prior commitment of refraining from initiating the use of #nuclearweapons. They argue that this is an outdated promise.
Instead, the CCP threatens to launch continuous nuclear attacks on Japan until it surrenders unconditionally.
While these threats may lack military rationale, they shed light on the CCP's mindset.
もし日本が台湾への中共の「解放」に干渉しようとするなら、中共は核兵器の使用を開始しないという以前の約束を放棄するだろうと、中国の軍事チャンネルが主張しています。彼らはこれが時代遅れの約束であると主張しています。
代わりに、中共は日本が無条件に降伏するまで連続的な核攻撃を開始すると脅迫しています。これらの脅威は軍事的な合理性を欠いているかもしれませんが、中共の考え方を明らかにしたものです。
確かに軍事的な合理性を著しく欠いたものだが、彼らはこういう脅しによって中共人民の虚栄心を潤わせるとともに、日本人をビビらせて引かせようとでも思っているのだろう。一つの心理戦でもある。
ロシアがウクライナに戦争を仕掛けたが、秩序を維持する側の常任理事国が戦争を始め、国連は機能不全だ。そしてもうひとつの常任理事国が、他国に対して核攻撃で威嚇する。岸田首相は国連で「核なき世界」を訴えたそうだが、力による現状変更を国是とする国には全く響かない。理想論で平和は維持されないということを、日本の首相が証明してしまった形だ。
こういう中共の動きを見るにつけ、国連人権理事会において、基地問題で日本と米国を責めた玉城デニーの罪深さは救いようがないレベルと言わざるを得ない。政界も財界も、そして一般の国民も、中共に対する幻想は捨てるべきだ。彼らは「仮想」という枕詞が取れた「敵国」なのだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング