公共の電波で男性を差別し、侍ジャパンの愛称を「人を殺すから嫌だ」という朝日新聞

昨日は何かと忙しく、定点観測のサンモニをスルーしてしまったのだが、この番組は「期待」を裏切らない。岸田改造内閣に続いて発表された副大臣26人、政務官28人の人事で女性がいなかったことについて、朝日新聞の高橋純子がこんな発言をしている。
非常に内向きな人事、岸田さんの来年秋の自民党総裁選での再選を狙ったと、それだけのために行った人事と言われても仕方のない人事だというふうに思います。その中で、かろうじてアピールポイントというふうになるはずだったですね、女性閣僚5人を起用した、過去最多タイになると。これに対して「女性ならではの感性」というですね、「ぷぷぷ」ってはい。もうふざけんなって、正直、私なんか思ったわけですけれども、はい。先ほどどうもVTRにありましたけど、やっぱ54人全員ですね、スーツでネクタイの男性だけが並んでるって非常におぞましいですね、はい。
あれはやっぱ世界に流されるっていうことがですね、日本という国がどれだけ遅れた国なのかということをやっぱり世界にアピールしてしまったと。非常に責任は大きいというふうに私は思います。女性が少ないからそもそも起用ができないんだっていう言い訳をしている人たちもいるようですけれども、だったら増やしてくださいよと、増やせばいいじゃないかと。これからの自民党の動きに注目したいというふうに思います。
副大臣や政務官に女性議員が登用されなかったことを問題視するのは自由ではあるが、「おぞましい」は明らかに差別であり、男性に対するヘイトスピーチと言えるものだ。高橋は「女性ならではの感性」という岸田首相の発言を批判的に取り上げているが、この「54人全員スーツでネクタイの男性だけが並んでるって非常におぞましい」というのは「女性ならではの感性」でなくてなんなのか。結局のところ、朝日新聞は自分たちから見得るものだけが差別の対象であり、自分たちの感性や発言は差別に当たらないという、戦後サヨク思想の代表者なのだ。「おぞましい」というのは男性差別に他ならない。そしてこれが、朝日新聞やTBSの公平と公正なのだ。
その高橋純子も執筆者である、朝日新聞の「多事奏論」。今になって6月3日の記事が発掘されているが、同社論説委員兼天草支局長の近藤康太郎なる記者と農家を兼務する人物が、WBCを戦った「日本チーム」を「小気味のいい野球をしてくれた。痛快」と褒めたうえで、気に食わなかったものとして「太鼓とトランペットの応援」を挙げ、次に侍ジャパンという呼称を挙げた。
多事奏論 「なぜ侍なんだ 百姓ジャパンでよくないか - 論説委員 近藤康太郎
もうひとつ。例のあれ、「侍ジャパン」である。愛称なのか。もはや正式名称なのか。恥ずかしげもなく新聞も連呼していた。なぜジャパン=侍なんだ?(中略)農民ジャパンじゃなぜいけないんだ?
江戸時代の人口構成比は正確には分からないが、侍なんて人口の1割にも満たない少数の支配階級だった。ほとんどが農民であった。そもそも、平安時代末期の武士「兵」だって半農半戦士だ。開拓農業の農園主とその郎党。ジャパンを代表するのは侍なんかじゃない。
だいたい侍に憧れる心性が、自分にはよく分からない。坂本さんじゃないが「だって、人を殺す人じゃないですか」。百姓のほうがずっと上等だ。だって、食べ物を作っているんですよ。人を生かす人だ。
「坂本さんじゃないが」というのは、コラムの冒頭、映画「戦メリ」で居合抜きの練習をさせられた坂本龍一が。「好きになれませんでしたよ。だって、人を殺す道具じゃないですか」と話したことに掛けだもの。全くもって朝日らしい。「朝日新聞記者はこうでなくちゃ」というコラムだ。
先ず、農民と侍を、人を殺すか殺さぬかという全く無理筋な比較点で論ずることに無理がある。そして、人を守るという目的で武器をもつことを否定するという、ある種、自衛隊批判につながるような思想だ。近藤は、侍が四六時中殺し合いをしていたかのような印象を与えるが、彼が言及している江戸時代は、日本の歴史上も、世界と比較しても、稀に見る平穏な社会だった。戦国時代ではないのだ。そして侍は、侍であることの矜持と共に生き、決して圧政を敷く支配者ではなかった。近藤は先ず、新渡戸稲造の「武士道」でも熟読したらよい。
侍ジャパンという愛称がお嫌いのようだが、朝日新聞の愛称(俗称)についても訊いてみたいものだ。「アカヒ」や「チョウニチ」などというのはどうだろう。「アカが書き ヤクザが売って バカが読む」という五七五などはどういう受け止めだろうか。私はこんな新聞こそ「おぞましい」と思う。
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