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    自民党の左傾化が、日本保守党の人気に拍車をかける

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     自民党の黄川田仁志衆議院議員がトルコ大使館を訪問し、ギュンゲン駐日トルコ大使に対し、埼玉県川口市におけるトルコ国籍のクルド人に係る問題についての懸念を伝達したとのことだ。この問題による社会問題が深刻化した場合、日本とトルコの友好の証である「トルコ人の観光等の査証免除の見直し検討」も必要になりかねないとの危惧を伝えた。大使は、査証免除の見直しに言及があったことを重く受け止めるとともに、日本国内の不法滞在者の早期送還に協力すると返答したそうだ。(リンク

     黄川田氏は前回までは私の選挙区選出の議員で、LGBT法案に最後まで抵抗してくれた議員の一人だ。同法案の進行過程で、法案に反対してほしい旨の意見をウェブサイト経由で送信したら、夜の9時過ぎに携帯に電話をいただき、熱い思いを語ってくれた。次回の選挙では区割りの変更から、黄川田氏は隣の選挙区から出馬することになり、私の選挙区には公明党の議員があてがわれる。まさに「自民党よ、バカにすんな」だ。当然ながら、公明党候補は限界野党と同レベルで、真っ先に投票先から外れる。

     これも立派な外交だ。だが、同じ自民党でも外交面でお寒い状況はある。産経新聞によれば、8月25日に開かれた拉致問題対策本部の会合は40人以上が着席できる器に、冒頭から着席していたのはたったの4人だったという。前日の24日にも、北朝鮮による「衛星」発射を受け、「北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部」を開いたが、幹部以外で冒頭から出席した議員は2人だけ。国会閉会中でみな地元に帰っているのだろうが、なんとも情けなく、そして頼りない。

     そんな中で、百田尚樹氏の有本香氏が立ち上げた日本保守党が、党の最初の声明として、日本政府に対し、北朝鮮への制裁の拡大を求め、まず、現在の「再入国禁止」の制裁を、「朝鮮総連の最高幹部と一部技術者」から「総連中央委員と専従職員」に拡大すべきであると発信した。このXへのポストは250万回以上閲覧され、リポストは2.5万を上回る。

     既存メディアはほとんど取り上げないが、日本保守党のネット上での勢いはすさまじい。Xのフォロワーは野党政党を一瞬で抜き去り、昨日15日には自民党のそれをも超えてしまった。もちろん、フォロワーは概ね賛同者に過ぎず、支持数とは異なる。まだ結成前であり、基本理念も政策も発表されていない。議員や公認候補の顔も見えない。だが、党公式アカウント開設から僅か2週間でこの数字をたたき出すのは、まさに前代未聞だ。

    日本保守党


     参政党のような新興政党には脅威だろう。だが、ネットでの人気が高くても、やはりそれだけでは選挙は勝てない。カーシーのような例外はあるにはあるが、やはり選挙は地道な活動が票を増やす。保守党は、看板となる知名度が全国区である政治家を立て、他にも良い候補者を擁立できれば、化ける可能性は大いにある。たちあがれ日本/次世代の党などの例を見ても、保守を標榜しても、残念ながら長期の存続は叶わず、いまに至る。一過性のブームに終わらせるのはあまりに勿体ないので、是非足場固めはしっかりとやって欲しい。

     今のところ、既存メディアは無視を決め込み、ネット以外では存在を知る人が少ないだろうから、自民党は高みの見物モードだろうと思われる。だが、SNSでの保守党の躍進は、自民党への不満が最も大きな理由であることを、自民党自身が自覚しなければならない。安倍総理の死後、岸田政権は加速度的に左傾化を強め、保守派の期待を裏切り続けている。まだ結党前の、実体のない日本保守党のXフォロワー数激増は、その反動だ。

     今後の日本保守党の動向を、期待をもって注視していきたい。


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    5 Comments

    T-ODA

    14年前の悪夢の鳩山政権誕生時には、守旧メディアが寄ってたかって、我が世に春が来たかのように、紙面や電波をフル動員してヨイショしてましたが、日本保守党の勢いには完全スルーを決め込んでますね。

    ブログ主さんのおっしゃるとおり、現実的では日本保守党の顔がイマイチ見えず、全面依拠できるか否かは不透明ですが、今後の推移を見守り、投票行動でバックアップしようかどうかを考えています。

    • 2023/09/16 (Sat) 07:30
    • REPLY

    国際派

    保守党の心意気

    保守党という名前がいいですね。百田さんがチャーチルになり、有本さんがサッチャーになることはないかもしれませんが、将来、そういう大物を生み出す政党になってほしいものです。過去二百年、英国の保守党ほど世界を変えた政党はないでしょう。19世紀には、人口4百万人の英国が4億のインドを完全に植民地とし、全世界を共通のシステムでつなぐ世界的な大帝国を作った。インドを手放した今でも、英国の支配を恨むインド人はまれで、むしろインドや他の植民地からの尊敬を維持している。20世紀には、欧州のほぼ全土を侵略し、すべての銀行の金の延べ棒を強奪し、博物館、美術館の美術品を盗んで空っぽにし、千年帝国を夢みるヒットラーの英国上陸を防いだチャーチルは、たくみな国際連携でドイツをたたきふせた。サッチャーはその鉄の意思と知性で、米国と連携して、ソ連の崩壊の平和的な処理に尽力した。今現在もロシアとの戦争で、ウクライナを指導してその戦略をとりしきっているのは米国というより、むしろ英国であるようにみえる。英国保守党の心意気は、より体格がでかくてみかけが強そうなものをおそれないことである。アジアでも大中華主義などという妄想国家に負けないよう、日本保守党が成長していくことを望む。

    • 2023/09/16 (Sat) 12:30
    • REPLY

    両班野郎

    自民党政権は第二次安倍内閣から一貫して「中道右派」政権

    極右じゃなく保守でもない。
    頭に「中道」とちゃんとついている。
    これは

    多数派獲得のため
    だ。

    保守票(議員、有権者)だけ
    では多数派に届かないと見切ったからこそ、亡き安倍晋三先生は「中道の宏池会の岸田文雄も含め」同盟する道を選んだのさ。
    安倍先生の数々の日本のためになる施策も、時に「軟弱」と批判されればそのとおり。(日韓慰安婦合意とかな)

    軟弱だの強硬だのはただの精神論に過ぎない。
    内なる敵としてサヨク
    外敵として中朝露(と北の言いなりだった韓)があった。

    確実に勝つには時に一歩引いてみせ、阿呆(敵共)を罠に誘い込むことも必要。

    安倍先生の跡目を継いだ菅義偉、そして今の岸田文雄、中道と右派とどっちが濃い薄いはあるが、薄い方の要素(中道or右派)も完全に捨てるわけじゃない。
    岸田は上記3人の中じゃ一番中道要素が濃いので「保守層から見れば」物足りなく感じるだけ。
    しかし岸田文雄の政策だろうが、右派要素を採用してくれること「もある」。
    例① 安倍先生国葬
    例② 敵地攻撃を許可し軍拡を許可する昨年末の安保三文書改定
    例③ 電気代安くし日本の製造業復活させる原発推進と福島処理水放出
    例④ サヨクの天敵だが孤立無援で危うい高市早苗先生の登用

    少なくともこれらは素直に彼に感謝すべきと思うがね。

    • 2023/09/16 (Sat) 17:32
    • REPLY

    とらこ

    岸田にはイデオロギー的なモノは何も無く、その意味では「左傾化」ではない、と思います。兎に角米国(民主党)政権に受け入れて欲しいだけ、ではないのか?と。

    明治維新前後からの国際近現代史に深く資料を読み込んでおられる渡辺惣樹氏に依れば、バイデンは共産主義者だそうですからそれに滅法的に従う岸田が結果的にオヒダリ傾向になっている感はあるのですが、思想的基本がある様には私的に感じません。

    黄川田氏のトルコ大使申し入れは、リン外相の退任を待ってされたのかな、と思いながらその新聞記事を拝読いたしました。
    リンならば会見自体を妨害していたかもw

    川口市議の方の報告を読むと、現在のトルコではクルド民の迫害はしていなくて真面目なクルド人はまともな職についても居るし、総じて「難民」の定義には当てはまらない、とありました。


    「たちあがれ日本」の崩壊は、大阪維新の橋下に擦り寄られその気になった石原氏や、自民党に居所が無くなった議員の収容を頼まれて入れたりの、「厳しさ」が無かったのが大きな原因ではないか、と未だに思っております。

    百田氏をよく知りませんので「保守党」のイメージを描き難いのですが、はじめは少数の国会議員の党であっても、どうか「たちあがれ日本」の二の舞は演じませんように、と思います。
    平沼先生はそれまで「改憲党是の自民党」に尽くしてきた結果の小泉に依る「放逐」でしたから、元同僚に門前払いは出来なかったのかも知れません。
    その点、百田氏は議員への遠慮が無くて済みましょうから、長く存続の方法を得られますように願います。

    • 2023/09/17 (Sun) 00:31
    • REPLY

    naga

    No title

    クルドの問題はトルコに対処してもらうのはもちろんでしょうが、そもそも日本の外国人に対する対応が甘すぎると思います。反日野党や反日与党の抵抗は分かりますが、そんなことを言ってる場合ではない。アメリカのようにもっと自由に銃を扱えて憲法に武装権が明記されているならまだしもですが。
    全くの新党が伸びるのは難しいし、伸びるとしても時間が掛かると思いますが、地道に頑張ってほしいと思います。
    最後に「リベラル」についてですが、反日野党はリベラルなんかでないと思います。亡くなられた安倍さんはむしろリベラルだと思います。無条件に武力に反対し無条件に外国人に甘くするのはリベラルとは違います。

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