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    大挙して押し寄せる難民によるイタリア侵略を、尖閣防衛の教材とせよ

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     北の三代目が珍しく自国を離れ、ロシアの極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地で、出迎えたプーチンと会談した。安全保障分野の「重大な問題と当面の協力事項」について「満足な合意」に至ったと伝え、成果を強調したが、具体的な合意内容は明かされていない。明かせるわけはないだろう。国連安保理の理事国であり、北朝鮮への制裁を主導する立場にあるロシアが、その北と結び、武器や兵力の協力を決め、よりにもよってミサイル技術の供与を合意したなど、発表できるわけがない。国連による国際秩序の管理など、既に瓦解しているのだ。

     これを受けた日本政府は、松野官房長官が「懸念を持って注視する」と発言したが、いかにも「温い」。安倍総理がロシアとの距離を縮め、北方領土問題の解決を経た露との平和条約締結を目論んだのは、日本が中共とロシアを相手にした二正面作戦が困難だからで、中露北が手を結んでしまえば、日本にとっては悪夢だ。内閣改造で支持率がどうなるかなど、敵対国にとっては関係のない話。常在戦場の意識をもって、危機管理を整備してもらいたい。

     現下の戦争の当事国であるロシアが極東で軍事作戦を展開する可能性は低いと思うが、中共はフリーハンドだ。野田政権が尖閣諸島を国有化する前から、彼らはこの地域に触手を伸ばそうとしてきたが、日本政府は尖閣への人的な常駐を許さず、石垣市が用意した標柱の交換ですら許可しない。そんな無人の尖閣を考えると、ぞっとするような事件がイタリアで起きている。


     イタリアのランペドゥーサ島にアフリカからの不法移民が一挙に押し寄せた。その数は5000という説から7000近いという説まである。この島の人口は僅か6000人。僅か1日で、島が乗っ取られる状況ができたと言っても過言ではない。イタリア当局は非常事態を宣言したが、事態収拾の目途はたっていないという。川口市のクルド人の例を含め、国内では移民や不法滞在に対する懸念の声が強まっている。日本がこの事態から学べることは多い。

    ランペドゥーサ島に押し寄せる違法難民


     これを中共が尖閣でやったらどうなるか。漁民を装った便衣兵が、船の難破を理由に島に上陸する可能性は、ずっと以前から指摘されてきた。今は海上保安庁の船が警戒にあたっているが、このアフリカ難民の数で押し寄せてきたら、海保だけでなく、海自が出動しても、武力行使なしで阻むことはできないだろう。日本には、南鮮による竹島への不法上陸を許し、その後実効支配された負の遺産がある。同じことを尖閣で許してしまえば、何のための政府かという話になる。

     中共を刺激しないことで紛争を未然に防ぐという手法には、もう限界が来ている。中共政府が発表した新しい地図では、尖閣諸島は中国名の釣魚島で表記され、南シナ海のほぼ全域を自国のものとしている。日本政府の遺憾砲や抗議で彼らが後退するわけはないのだ。

     自民党歴代政権の不作為だ。一刻も早く、目に見える形で尖閣の実効支配を強める必要がある。


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    7 Comments

    今國 護

    日本国内で日本侵略を手引きしてる連中が
    政財界から末端の活動集団まで
    幅広く跋扈してるから困難極まりない。
    政府を後押しするには
    国民世論が盛り上がらないとダメだが
    肝心の報道機関が既に連中の手に堕ちてる現状では
    厳しさだけが増幅してるよう。

    国際派

    重々な備えが必要

    尖閣の場合、アフリカからのイタリアへの不法移民よりずっとやっかいである。中共はとてつもないことを平気で言い放って絶対にひっこめない。茂木が外務大臣だった時、ワンイーが日本にやってきて、共同記者会見で、魚釣島周辺に日本のえせ漁民がうろちょろしてこまるから、日本政府はとりしまるように、と言い放つと、茂木はニコニコして、無言で何も言い返さなかった記憶がある。想定してなかったとか、原稿になかったではすまされない。上川新外務大臣は重々に備えてほしい。アフリカや中東やアジアの貧困な国は武力もたいしたことはないし、ボートは雑居だから、どうとでもなるものである。国ではなく、不法移民産業の業者が背後にいる。豪州はターンザボート政策といって、絶対に上陸させない、そのままもとのところに追い返す。英国は巨大なはしけに収容して、個別に審査している。イタリアなどEUは弱いところに侵入されると域内での移動自由だから、入り口で追い返すべきであろうが、イタリアはイタリアの判断があるのであろう。中共はプロパガンダと、武力と、似非難民と、外交と、からめ手でくるだろうから、あらゆるケースにそなえておかねばならない。

    • 2023/09/15 (Fri) 11:35
    • REPLY

    両班野郎

    シリア難民というやつだろうか?

    そもそも「その事実自体が」権威主義国()の劣後性を表している。

    アサド様ががっちり国内を統制できていれば、反乱者(米英が教唆?)など現れず、国土も荒れず、よって難民も発生せずに済んだはず。

    シリアは確か大した人口ではない。
    難民化して国民に逃げられるということは、国を支えるエリートの供給源が断たれるということで、また、エリート云々より、普通にブルーカラーの労働力も、兵力も、損なわれるではないか?

    何が目出度いものか。
    反乱者は今も地方部でアサドと勇敢に戦っているとのこと。これの殲滅に成功しようがしまいが、反乱が起きる前と後と、差し引きの収支はどうなんだね?アサドさんよ

    「権威主義でさえなければ」発生しなかった損失なんじゃね?
    いつまでも馬上天下を盗るだから(土人乙)米英に魂売ってでも天下盗りたいヤツが出てきたんだよ。
    シビリアンコントロール完璧な法の支配と民主主義の国なら、かかる醜体は晒さなかったのにな?

    習近平同志も他人事じゃないぜ?

    • 2023/09/15 (Fri) 12:43
    • REPLY

    とらこ

    相手国に依りますが、観光ヴィザでも90日滞可とかヴィザ無し結構ケースもあって、それが不法滞在の原因になっている指摘もされています。
    勿論集団ボートピープルの場合はヴィザなんぞ持っている筈も無く、そこにナンチャッテ人道支援組織が活躍すると、よほどしっかりしたトップでない政府の場合、たちまち地方自治体に丸投げでしょう。

    海自でも日本はさっさと武器を使用できないから中共便衣兵はやりたい放題になるでしょうね。そこに日本国民が居れば、どこでも済南事件や通州事件の惨状が再現されかねません。
    特措法では間に合わない。

    支持率が落ちれば岸田は拉致問題や改憲を口にしますが、改憲は日本国だけで出来る大課題ですから、標語ではなく今すぐ実行して然るべき大事です。
    岸田の頭は「来秋の総裁選再選」と言われますけれど、日本国は岸田一人の持ち物ではないし岸田の都合だけで国政をするのはむしろ国というもの。
    それでも、再選されたければ真面目に真摯に改憲作業を進めるのが「得策」だとお勧めいたしたい。

    • 2023/09/15 (Fri) 15:00
    • REPLY

    レッドバロン

    中共が尖閣を取りに来る時、いわゆる海上民兵を活用して来るであろうことは想像に難くありませんが、誰も見ていない海上には得意の督戦隊を配置する訳にもいかず、さてどのように運用するのでしょうか。
     
    黄海海戦の時には司令長官からの突撃命令に反して、正規の清国海軍の軍艦二隻があろうことか敵前逃亡を企て、その後艦長両名が斬首の刑を喰らっています。こちらがシャキッとしていて、ある程度以上の備えがある場合には、向こうが勝手にこけてくれる可能性があります。

    尖閣で日中が最初に揉め合った際、海保への入隊志願者が激増したそうで、まことに誇らしい気持ちになりました。。これに対して中共の海警への志願者は激減したそうで、100年たっても両者の基本的な国民性は変わってなさそうですね。

    • 2023/09/15 (Fri) 16:05
    • REPLY

    両班野郎

    台湾島に上陸した後逃げちゃうのが人民共のささやかな抵抗だろう

    ①まず徴兵逃れをし、
    ②それがダメなら上の目が届かなくなる現場(戦地)で逃げる
    という二段構え。
    完璧

    逃げた兵が戦車兵なら戦車を敵にプレゼントすることになるし、ただの歩兵でも小銃や携行食が敵へのプレゼントだ。
    収支は味方がマイナス、敵は同額がプラス。

    ロシア軍が正にこれをやられ計算が狂いまくりだ。ウクライナ軍はロシアの装備を大量に接収できて大喜びだ。

    ロシアは逃げた国民どもの替わりに、軍事会社(ワグネル)の兵を使うことができたが、「中国は」どうかな?
    中国には軍事会社などというスキームはなく、あって民兵だが、別にアフリカの内戦で経験積んだわけでもなく、単なる人民軍の下請け孫請けの劣化コピー。
    質が違うだろうなあ。

    • 2023/09/15 (Fri) 18:43
    • REPLY

    とらこ

    私の投稿で、岸田の段に「国政をするなら国」となってしまいましたが、その後に「賊」と書いたつもりでおりました。訂正いたします。


    昨日の産経紙に織田元空将が、消防や海保、警察などの力と技を要する公共保障のお仕事に就く人たちははじめに二年の自衛隊を経験することを提案しておられました。
    身につくであろう数々の利点を思えば、大変ではあろうけれども功利的でもあって、良い案だと思いました。

    日清戦争時に清国の戦艦には洗濯物などがだらしなく干してあったりの「生活臭」が漂って居て、大日本海軍の提督が「勝つ!」と思われた、とか。 今はもう、そんなことにはなりませんでしょうけれど、細かな事に宿る魂は大事ですね。

    • 2023/09/15 (Fri) 19:47
    • REPLY

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