ジャニーズ問題とメディア ~ 戦中は戦争を煽り、戦後に転向して「戦争責任」を追及した新聞社の劣化コピー

パヨさんたちの代弁番組であるTBSサンデーモーニングだが、昨日放送の内容もかなりひどいもので、X上では数多のツッコミに晒されているようだ。
番組が先ず取り上げたのは、ジャニー喜多川氏による性加害問題と、それを受けてのジャニーズ事務所の会見だ。寺島実郎は「アイドルなんてものが芸能界に存在している国は極めて限られている」と言っているが、そうだろうか。ビートルズだってデビュー当時はアイドル扱いだったんだがなと思ったが、あまり深掘りしても意味がないのでここはスルー。
中央大学教授の目加田設子はこう言っている。
今回の会見で禊が済んだと思うかと言われればまったく逆で、到底納得できない。半世紀以上に渡って週百人に加害行為を行ってきた。被害者の救済を考えたとき、被害者は当事者だけではない。当事者を応援してきた家族であったり、タレントを止めた後にPTSDを患った人を支えてきた友人であったり家族で会ったり...(以下、延々と続く)
目加田の発言はメディアの不作為をそのまま言い表したようなものだ。半世紀以上に渡る加害だったという部分について言えば、その半世紀超は、この問題に知らないふりをしてきたメディアの不作為の期間とニアリーイコールだということだ。それを第三者的に論評する資格自体がないのだ。また、目加田は被害者の枠や範疇を大幅に広げようとしているが、そんなことがまかり通れば、慰安婦問題のように、自称被害者の大量申告によって、問題がその本質以上に肥大化する。
そもそも、処理水の問題で風評加害を続けてきたサンモニは、その加害によって、直接の被害者である漁業従事者のみならず、その家族や支援者を苦しめてきたわけで、その経緯は多くの視聴者が目撃してきている。目加田を含むサンモニのコメンテーター諸氏には、まず自分たちの禊が必要だと申し上げたい。
青木理に至っては、論点ずらしが宇宙レベルだ。青木は、会見で井ノ原氏が「噂は聞いていた。でも得体の知れない触れてはいけない空気があった」という言葉を引用しつつ、「その触れてはいけない空気みたいなものに我々メディアも完全に飲まれていたんじゃないか」と前置きし、宇宙に飛んだ。
「例えば、かつての一強政権下でいろんなキャスターの方がやめたと。そういうのも、そういう忖度とか萎縮とかみたいなものと無縁ではなかったんじゃないでしょうかっていう問題も僕はあると思うんですね」(中略)
芸能だけじゃなくて政治に対しても、あるいは、ありとあらゆる権力とか権威に対して我々、きちんとファイティングポーズを取っていますかっていうところが問われるので、この問題、もちろん悪いのはジャニーズ事務所であり、ジャニー喜多川さんなんですけれども、我々メディア全体をもう1度見つめ直す機会にもしなくちゃいけないなと僕は思っています」
安倍政権下でいろんなキャスターがやめたことに、忖度や萎縮があったという陰謀論だが、ちゃんちゃらおかしい。特定秘密保護法や平和安全法制に関して言えば、メディアは報道の自由を謳歌していた。「アベ政治を許さない」というスローガンがテレビで頻繁に映し出され、「この法案が通れば戦前に逆戻り」などという珍説まで、真顔で議論されていた。あの当時、メディアは総がかりで安倍政権を打倒しようと大キャンペーンを張っていた。どこに忖度があったのか?誰が委縮していたのか?そんな景色は全くなかったし、もし忖度したり委縮したりしてれば、それは安倍政権の問題ではなく、メディア側の問題なのだ。責任転嫁も甚だしい。
「我々メディア全体をもう1度見つめ直す機会にもしなくちゃいけない」と言っているが、彼らは到底変われないだろう。ジャニー喜多川氏の性加害に関して言えば、彼らは事実を知っていて、それを隠蔽した。広義でいえば、これは加害の幇助だともいえる。今後も彼らは「報道の自由」と「報道しない自由」を身勝手に使い分け、都合の悪いことは報じないだろう。
戦時中、メディアは「鬼畜米英」などと国民を煽ったが、これは彼らが言う「軍国主義」に加担したということだ。要するに共犯者である。そして戦後、彼らは寝返り、何事もなかったかのように戦争責任の追及に血道を上げた。今夏のジャニーズ事案は、その劣化コピーとして、国民に広く認識されるべきである。
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