可視化される中共、北朝鮮の工作 ～ 反日勢力の駆除の手を緩めるな

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　櫻井よしこ氏率いる国家基本問題研究所が、産経新聞、日経新聞に意見広告を掲載した。「日本の魚を食べて中国に勝とう」と題されたこの広告には多くの賛同が集まる一方、これがバカ発見機のように機能する。例として、この貧困な反応を紹介する。

細野氏曰く「この広告はいい」そうだ。ナショナリズムを煽るような政治家が、旧民主党にいたこと自体がそもそもの間違い。 https://t.co/ii5auhJDuA

— 杉尾ひでや 参議院議員 長野県選出 (@TeamSugioHideya) September 6, 2023

　杉尾秀哉によれば、我々日本人が福島を含む日本の海産物を食べて、日本の漁業を支えようと言うと「ナショナリズムを煽る」ことになるようだ。「中国に勝とう」という部分に反応したのかもしれないが、この意見広告は、科学的根拠を一切示さないまま日本の海産物を禁輸する一方、日本周辺海域に多くの漁船を送り込み、魚を漁っている中共の理不尽、不条理に屈しないことを言っているのだ。国語力をもう少し磨いてほしいと思ったりもするが、これは国語力の問題というより彼の思想の問題だろうから、救済は不可能だ。

　さて、南鮮の朝鮮日報が興味深い社説を掲載している。「事あるごとに北朝鮮が指令を下して、韓国で忠実に実行されていただなんて」と題された社説によると、北朝鮮が南鮮の一部勢力などに対し、福島処理水の海洋放出に反対するよう「指示」をしていたというのだ。

福島原発汚染水の海洋放出を巡って北朝鮮が韓国国内の一部勢力や地下組織などに対し「反対闘争を持続的に行え」という緊急の指令を下していた。韓国の情報機関である国家情報院が明らかにした。北朝鮮は日本大使館や光化門広場周辺などデモを行う場所も具体的に指示していたという。その後も進歩大学生ネット所属の大学生などが先月24日、駐韓日本大使館の入るビルに侵入し、突然の抗議活動を行った。全国民主労働組合総連盟（民主労総）や左翼系の団体も韓国野党・共に民主党と協力しながら、光化門交差点や世宗大路周辺で汚染水放出に反対する集会を開催した。

　昨年の10月、南鮮では「ソウル梨泰院雑踏事故」という惨事が発生したが、その際にも北は一部の勢力に対し「市民団体と連携し、尹錫悦政権退陣と弾劾の雰囲気を造成せよ」という指令を出していたという。

　何かが起これば北朝鮮が指令を下し、それが韓国社会でそのまま実行に移されるパターンが繰り返されている。一部の左翼団体は名称を次々と変えながら狂牛病デモ、済州海軍基地反対デモ、セウォル号集会、在韓米軍のTHAAD（高高度防衛ミサイル）反対運動、汚染水反対集会などの先頭に立ってきた。これらの背後にも北朝鮮があったのではと疑わざるを得ない。

　「左翼団体は名称を次々と変えながら」という部分は、日本の状況と明確に一致する。日本でも一部のパヨク団体は、その時々で名称を変えて各種運動を扇動するが、その団体の素性は、呼びかけ人等の僅かな情報以外、主催者のウエブサイトやSNSには明示されない。

　この「北の指令が運動を扇動する」メカニズムは、日本にも存在するはずだ。それは活動家団体に留まらない。自民党の山田宏参議院議員は、高橋洋一氏のYouTube番組内で「れいわは北朝鮮関連の法案や決議の時には、共産党まで賛成なのに、必ず退席する。れいわは北朝鮮と一体」と暴露している。反日活動家だけではなく、政治の世界でも北のシンパが議席を得て、法律や決議に影響力を及ぼそうとしている。マスゴミに至っては、その勢力の浸透は、政治の比ではないだろう。

　北朝鮮がここまでやるのだ。中共の浸透度や影響力は、その数倍、いや数十倍だろう。政界で言えば、中共人秘書との蜜月が報じられた松下新平はまだ小者。「江沢民の石碑を日本主要都市に建てる」と発言したと言われる二階俊博、中共さまのためにリニアの工事をあの手この手で遅らせる川勝平太静岡県知事、上海電力のメガソーラーを超法規的に誘致した橋下徹等々、枚挙にいとまがない。マスメディアでは朝日新聞は言うまでもなく、中共政府から広告費として巨額の金を受け取っている変態新聞などが、北京の代弁をひたすら繰り返す。

　事程左様に、日本の情報戦は後れを取っている。「マイナスからのスタート」と言っていいかもしれない。良くも悪くも、戦後の日本は相手国に浸透して工作を仕掛けるようなことはやらないから、政治は正攻法しか取らず、一般国民の主たる戦場はネットだ。政界やメディアに巣食う親中派、親北派のお掃除は、実に根気のいる作業だ。しかし、一時たりとも手を緩めてはならない。