終わるべき番組「サンモニ」 ~ 公共済みデータをないことにするサンモニ松原の愚行

X(旧Twitter)を開いたら、#百田新党とともに#宮台真司がトレンド入りしていた。「百田新党」は言うまでもなく、LGBT法をごり押し成立させた自民党に百田尚樹氏が三行半を突き付け、真の保守政党を立ち上げると宣言していたことが9月1日に公式発表されたもの。新設されたXの公式アカウントには既に15万人近くのフォロワーが登録されている。
一方、「宮台真司」というトレンドは、ALPS処理水放出に反対する立場の同氏が、「トリチウムが魚の体内で生体濃縮される」という説を披露し、理系Xユーザーからフルボッコにあっているという状況を論評するものだ。中でもこのポストを「素晴らしい」と絶賛する氏に対しての反論は辛辣だ。
すばらしい。本質を抽象的に概念化しています。 https://t.co/WnkXuzxQaH
— 宮台真司 (@miyadai) September 1, 2023
このYouTuberのことは知らないが、浴槽に溜めた水に入浴剤を何度も入れて、入浴剤を入れた水の色が徐々に濃くなる状況を見せ、処理水に含まれるトリチウム等の放射性物質の問題は「濃度」ではなく「総量」だと説いている。ちょっと聞いただけで鼻で嗤ってしまうような低俗なシミュレーションだが、これを「本質を抽象的に概念化している」と称賛する宮台には各方面からコメントが付き、プチ炎上の状態のようだ。専門分野以外で居丈高に相手を論破しようと発言し、その専門分野を含めた多くに論旨を否定される極めて無様な結果だ。
宮台は社会学が専門だが、各方面をカバーするジャーナリズムにも、勝手な情報でデマを飛ばし、視聴者に幻想を戴かせる者たちも多い。格好の例が、昨日のサンモニに出演した松原耕二だ。
「サンモニ」識者、処理水は「普通の原発と違う」他の放射性物質含有の可能性指摘→東電はデータ公開(抜粋)
松原氏は「中国があれほど危険をあおるのが、科学的だとは全然思わないです」と前置き。続けて「ただ、普通の原発が海に流しているものと処理水はまったく違う水なわけですよね」と福島第一原発の処理水が特別なものだと指摘した。
「普通の原発が流すものはトリチウムだけが入ってる。今の処理水はですね、燃料デブリに直接当たってるので、トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入ってるわけです」と説明。「これが明らかに違うんだということで、日本はただ、政府はですね、そっちに意識が行かないように『トリチウム、トリチウム』という風に持って行くようにも見えるわけですね」と政府が意識的に他の放射性物質に目が行かないようにしむけていると分析した。
「ですから、ほかの放射性物質についても、安全なら『安全だ』と積極的に説明して、データを開示することが、信頼につながるんだろうと思います」と詳細なデータの開示を求めた。(抜粋)
この記事のタイトルにある「→東電はデータ公開」という部分は、恐らく後から追記されたものだろう。このタイトルが示す通り、東電は処理水ポータルサイトという特設サイトを通じ、処理のプロセスを具体的に示し、海洋モニタリングのデータを公開している。松原はこんなことすら知らないのだろう。したり顔のジャーナリストが流すデマが公共の電波に乗り、家庭に届けられる。SNSを使わず、TBSや朝日や毎日、東京・中日のようなメディアに頼る人々は、このようなデマや誤解を毎日刷り込まれるのだ。
宮台真司と松原耕二は明らかに科学の専門家ではない。専門ではない人が発言することも自由で尊重されるべきだが、専門分野以外で公的に発言するなら、それなりの謙虚さは必要なはずだ。宮台は反論したXユーザーを「ゴミ」扱いするあたり、謙虚さは皆無だ。松原に関しても、ジャーナリストとして入手できる情報を当たったうえで発言すべきだが、そういうジャーナリズムの基本動作すらできていない。または、その情報を知ったうえで発言しているなら、彼はジャーナリズムの風上にもおけない存在である。
サンモニの偏向放送はBPOにて審査されるべきものだろう。FLASHが実施した500人に対する調査「そろそろ終わってもいい長寿番組は」で、「徹子の部屋」に次いで2位に入ったサンモニ。サンモニに関しては「終わってもいい」ではなく「終わるべき」だ。
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