国民を甘く見た自民党、やっぱりまだ我々を舐めている

世の中に混乱を巻き起こし、一般女性まで含めた国民の分断を進める可能性があるLGBT理解増進法が、昨日、衆院内閣委員会で可決された。
「もともと岸田首相はこの法案には興味がなかったし、無理に進める意向もなかった」と寝ぼけたことを言っていた論客も複数存在した。だが、様々な情報を統合してみれば、今国会での法案成立を指示したのが岸田だったという見方が強い。G7広島サミットの大成功という宣伝が流布される中、LGBT法案での混乱があっても解散できるし、選挙にも勝てるという腹積もりがあったのだろう。反対意見が賛成を大きくわ回った部会での無理筋な「部会長一任取り付け」と、ロクな議論もしないまま即日採決を行った衆院内閣委員会の強引な進め方は、トップの指示なしではありえない。
だが、国民の猛烈な反対と批判は、彼の想定をはるかに超えていたのだろう。首相は自民の実務者に「できるだけ幅広く合意できるように」と指示を出し、結局、自民党は、維新・国民民主案を採用するのではなく、与党案を修正したという体裁を取ったうえで、維国案を丸のみした。この一点だけを取ってみても、国民が如何に舐められていたのかわかる。
産経はこう書く。
首相に近い党幹部は「首相は内容にこだわりはない感じだ」と打ち明けた。
浮かび上がるのは、執着のない法案を党に「一夜漬け」を強いて成就させようとする首相の姿だ。保守系中堅議員は「次の総裁選で引きずり降ろしたい」と語るなど、自民内の亀裂も深める結果を招いた。
分断は自民党内にも起きているのだ。法案は週明けの13日、衆院本会議で採決される。世論が沸騰する中、衆院の自民党所属議員、特に保守派は、踏み絵を踏まされることになる。恐らく彼らのもとには、「賛成したら二度と投票しない」といった内容の意見が数多送られてきているだろう。一昨日の党代議士会では、「党議拘束を外すべき」という意見が出され、多くの拍手と賛同の声が上がったという。総裁と党幹部には、強引な進め方で国民の不信を買い、既に議員の選挙を危うくしている責任がある。そのくらいの逃げ道は用意するべきではないのか。
和田政宗氏はこうツイートした。
LGBT理解増進法。
修正しても課題山積の法案に変わりはない。
しかもジェンダーアイデンティティとの言葉は「性自認」が含まれ、立憲共産案に近くなる修正。
心を決めている衆参の同僚議員達と、断続的に協議している。
ジェンダーアイデンティティとの言葉は一般の方は使わないし、2年前に勝手に超党派議連で法案に盛り込んできた「性自認」を「性同一性」にするから大丈夫だと特命委員会役員は主張していたが、これで超党派議連案に戻ってしまった。
比較的保守層に配慮した内容であると考え、維国案を丸のみしたことで、「性自認」を避けるために差し替えられた「性同一性」という言葉が消えた。代わりに「性自認」を内包する「ジェンダー・アイデンティティ」が採用されたということだ。やっていることがアベコベすぎる。
衆院本会議で可決されれば、法案は参院に送られ、いまのところ16日の参院本会議で採決される見込みだという。その最後の瞬間まで、批判の声を弱めることなく、「主犯」の耳に届けたい。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」(by 安西先生)
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