リン外相は垂中国大使の爪の垢でも煎じて飲んだら如何か

日本はいま、ラーム・エマニュエルという災難に見舞われている。駐日米国大使という立場でありながら、日本の政治課題について公然と口をはさみ、活動家を含むデモに参加し、政治家を呼びつけて圧力をかけまくる大使。駐日大使というのは米国の政治家や外交官にとっては名誉職だという。そして、陰でいろいろな政治的圧力があった可能性があるにせよ、歴代の米国大使は品格は持ち合わせていた。
同じ米民主党政権下であっても、ジョン・ルースは47都道府県をすべてまわり、大使館に次々と政治家を呼びつけるようなことはしなかった。東日本大震災に見舞われた東北の被災地を度々訪問してくれたことも記憶に残っている。キャロライン・ケネディはJFKの長女という出自が話題となったが、安倍晋三総理の上下両院合同会議でのスピーチを実現すべく、汗を流してくれた。安倍総理の靖国訪問で米国大使館は「米国政府は失望している」と声明を発表したが、当時副大統領だったバイデンが主導した声明をなぞったもので、大使館が独自に出せる声明ではない。
日本の外交官で際立つのが、現在の駐中大使の垂秀夫氏だ。中共をイラつかせる結果となったG7広島サミット。極東の平和を脅かす存在としての中共についても幅広い問題を主要議題としたG7では、首脳声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する」と明記。東・南シナ海や、ウイグルなどにおける人権状況、香港など多様な問題を提起した。北京は「中国の内政」などと反発し、議長国日本の垂大使を呼びつけ、抗議した。その時の垂大使の反論が、ネットで絶賛を浴びている。
「中国が行動を改めない限り、これまで同様にG7として共通の懸念事項に言及するのは当然のことであり、将来も変わらないだろう。まずは中国側が前向きな対応を行うべきだ。」
民主党政権下で中共大使に任命された丹羽宇一郎は、東京都の尖閣諸島購入計画に公然と「実行されれば日中関係に重大な危機をもたらすことになる」と言って反対し、キンペーとの会食では「日本の国民感情はおかしい、日本は変わった国なんですよ」とボヤいていたという。こんな人物を大使に任命した民主党政権は本当に悪夢であり、垂氏と比較するのも不適切だ。
垂氏には民主党政権とのエピソードがある。中国漁船体当たり事件が勃発した際、当時首相だった菅直人は日曜日に外務省幹部を官邸に呼び、「外務省は何やっているんだ。早く交渉して上手くまとめろ」と怒鳴りまくった。そこで垂氏は、「何を言っているんですか。民主党が外務省も宮内庁も反対しているのに、一カ月ルールを破って習近平を天皇陛下に会わせたりして、日本の弱い腹を見せたからこんなことになっているんです」と、菅直人に怒鳴り返したという。
エマニュエルのあからさまな内政干渉に対し、「内政干渉という用語は必ずしも一義的ではなく、何が内政干渉に当たるか否かを一概に述べることは困難だ」と答弁したリン外相は、垂大使を少しは見習ったらどうかと思う。
米国には盲目的に追随し、中共には毅然としたことすら言えない、いまの日本政府。リン外相と垂大使をスイッチしたほうが物事が上手くいくのではないかと、とりあえずツッコミを入れておく。
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