TBS村瀬アナ、「政治的に公平と信頼されることは何より重要」という悪い冗談

「悪夢の民主党政権」とは本当によく言ったもので、いま取りざたされている放送法に関しても、旧民主党に不都合な事実が付き次と発掘されている。その最たるものが「放送の停波」だろう。放送法を改正し、その第174条に停波の規定を加えたのは民主党政権だ。立民も左派メディアも、高市元総務相の在任中の発言を殊更批判するが、民主党が盛り込んだ「停波条項」以上のメディアへの威圧はない。小西の「法的措置を取る」はその劣化型だと取れる。産経の阿比留瑠比の「サヨクの人たちは、自分たちが野にいるときは自由だ、人権だ、民主主義だというが、自分たちが権力の座に着くととたんにそれを弾圧するようになる」という発言は何度かこのブログでも紹介したことがあるが、「停波条項」はその最たる例だ。
小西文書で相変わらず喧しい状況が続くが、どうもネットをチェックする限り、立民および小西は孤立化の様相らしい。共産党をはじめとする特定野党も、小西の「高市大臣の首を取る」という策動には連動せず、距離を置いているようだ。当時指摘されていた、安倍政権下で放送のの解釈変更が行われたのか、解釈変更を促すような政権の介入があったのかという2つのキモについては、総務省の内部調査によっていずれも否定され、勝負がついている。残るは文書の流出にかかわる国家公務員法違反の疑いであり、文書を盾にとって高市大臣を追求した小西の教唆の疑いだ。どう考えても筋が悪いと考え、一歩引いたのではないか。
さて、昨日のサンモニではこの問題を取り上げたが、相変わらずの自覚症状のなさが目立った。今話題になっているのは、同じTBSの報道特集だ。金平某が退いても、この番組の本質は変わっていないようだ。
「報道特集」キャスター「政治的に公平と信頼されることは何より重要」 (デイリー)
TBSの村瀬健介キャスターが25日、同局系「報道特集」に出演し、放送法を巡る文書についての問題で、報道機関は「政治的に公平だと信頼されることは何よりも重要」とコメントした。
文書の正確性が国会での議論の中心となっていることに対して、膳場貴子キャスターは「この問題の本質はメディアと政治の関係なんだということ」と指摘した。番組では、村瀬キャスターがリモートで英BBC元会長のグレッグ・ダイク氏にインタビューした様子も伝えていた。
村瀬氏は「あるニュースが政治的に公平かどうかを判断するのは誰かという問題」が印象に残ったと説明。ダイク氏は「その判断は政治家にはできない」と強調していたという。「政治家の判断はそれ自体が政治性を帯びていて、その結果その判断は政治的に偏っているとみられているから」という理由だった。続けて「わたしたち報道機関にとってですね、政治的に公平だと信頼されることは何よりも重要なことで、そのためには政治家、特に政権の影響を受けずに自らを律することが、わたしは重要だと思いました」と結んだ。
TBSアナの村瀬は、「わたしたち報道機関にとって、政治的に公平だと信頼されることは何よりも重要なこと」とのたまった。「ご冗談でしょ」と返すしかない。TBSは多くの政治ウォッチャーにとって、偏向放送局の筆頭的な存在であり、その下劣さは、その分野のライバル、NHKやテレ朝を大きく引き離している感がある。
「政治家の判断はそれ自体が政治性を帯びていて、その結果その判断は政治的に偏っているとみられている」という文章の「政治家」を、「放送局」と言い換えれば理解しやすい。「放送局の判断はそれ自体が放送局自身のバイアスを帯びていて、判断は政治的に偏っている」というのがTBSの実態そのものなのだ。彼らが政治的に中立だった状態を、私は知らない。何度も言うが、TBSを含む放送局は、放送法第四条を守る気などない。
彼らの場合、「政権の影響を受けずに自らを律する」という建前が、結果として「政権に批判的であるという自己満足」に転換されている。彼らは決して自らを律していない。それがTBSの歴史であり、報道特集という番組の歴史であり、彼らに自己を律することを求めること自体が無茶なのだ。
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