「必勝しゃもじ」はセンスがない土産だが、それを政争の具にするのはもっと愚劣だ

国会では相変わらずの高市いじめが続けているようで、立民の田名部匡代という議員など、高市大臣を名指しで批判(というより侮辱)しておいて、高市大臣には答弁させないという極めて卑劣な質疑を行い、SNSでは炎上気味だ。まったく、「こういうこと以外で自分らのプレゼンスを示せないのか」と一喝してやりたいくらいだが、これが彼らの本質であり、限界なのだ。要するに不要なのである。
ウクライナになんちゃって電撃訪問し、ゼレンスキー大統領との会談をもった岸田首相。「“G7で一人”にならなくて良かったね」というところだが、ウ国訪問とゼレンスキー大統領との会談については素直に評価したい。帰国してすぐにこういう野党の不毛な質疑に付き合わされているのは気の毒な限りだが、首相や大臣を国会にへばりつかせておく悪しき習慣を見直すべき時は、もうとうに過ぎている。野党は「見せ場が亡くなる」と拒否するだろうが、そもそも見せ場になるような質問を行っていないのだから、そもそも彼らの「見せ場」などないのだ。
さて、ウクライナから帰国した岸田氏を迎えたのは「必勝しゃもじ問題」である。岸田氏はウクライナ訪問時、ゼレンスキー大統領に「必勝」と書かれた広島名物のしゃもじを贈った。これを野党が槍玉にあげる。以下は、部外者で失礼ながら「宮城県の恥」と認定せざるを得ない石垣のり子の質疑だ。
立憲民主党・石垣のり子議員「広島の名産しゃもじ、これ必勝の文字が入ったしゃもじをゼレンスキー大統領に差し上げたということなんですが事実でしょうか」
岸田首相「今回地元の名産であるしゃもじをお土産として使ったということを承知をしております」
石垣のり子議員「必勝というのはあまりにも不適切ではないかと思うんですが、その点いかがでしょうか」
岸田首相「ウクライナの方々は祖国や自由を守るために戦っておられます。こうした努力に対して我々は敬意を表したいと思いますし、我が国としてウクライナ支援をしっかり行っていきたいと考えております」
正直に言うと、しゃもじは「センスがない土産」だと思う。核廃絶という理念だったり、サミット開催地に広島を選ぶなど、岸田氏はよほど広島に対する郷土愛が強いのだろう。だが、広島出身であると同時に、岸田氏は日本国の代表として外交を行っているのであり、日本全体でその歴史を踏まえて考えれば、もっとしっくりくる土産があったはずだ。
だが、そのうえで言えば、こんな土産の一つや二つ、国会で取り上げるようなネタでもない。1日3億円の税金を使う国会で、外交のお土産の議論までやられたら、納税者としてはたまらない。どうも立民側は「必勝」というワードが「適切ではない」と批判しているようだ。立民の泉は「今のウクライナに『もっと戦え』『必ず勝て』とメッセージを送るということなのか」と批判したが、「しゃもじ」は議論として積みあがりようがない。会見で批判する程度が関の山で、国会で議論するようなネタでもない。
確かにこのお土産にはセンスがない。だが、「必勝しゃもじ」を政争の具に使うようなやり方には、もっとセンスがなく、無駄だ。頼むから、こんな議論で税金を無駄遣いすること自体、勘弁してもらいたい。
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