「第一級の極秘文書」で、役所の責任のハードルを爆上げした小西洋之

昼間は仕事をしているので、国会質疑を確認するのはもっぱら帰宅してからで、当然ながら議事をフル視聴することはできず、ダイジェストを見る限りになる。そのダイジェストを見ていると、立憲民主党の議員の低俗ぶりしか印象に残らず、1日中議場に座って付き合わなければならない大臣諸氏には、本当にご苦労様なことだ。
小西文書で高市大臣を徹底追及する立民だが、小西に代わって出てきたのが杉尾秀哉、そして昨日は塩村あやか。どちらも低俗ぶりが嘆かわしい。いずれも高市氏が「私が信用できないならもう質問なさらないでください」と答弁したことを問題視し、「憲法違反だ!」と高市氏に詰め寄る。しかしながら、高市大臣が主張する通り、大臣はその後も阿呆な野党の質問に答えているわけで、「答弁拒否!」「憲法違反!」という批判は、言葉尻を捕らえた嫌がらせの域を出ない。
杉尾に至っては、共同通信の世論調査を引き合いに出し、高市大臣の説明に納得できない73%あったと、説明責任を果たしていないと主張しだした。だが、たかが一社の世論調査で国民感情を代弁されても困る。大臣を追求するなら、もっと論理的に勝負したらどうなのだ。個人的には、こんなに生理的に受け付けない国会議員は、同党の江田憲司以来だ。ちなみに、私にとっては小西洋之はお笑いカテゴリーだ。
さて、その小西文書であるが、総務省が行政文書であると認定したことに、特定野党が色めきだったのもつかの間。この文書は単に省内で電子的に保存されていたもので、「行政文書ファイル管理簿」への記載が行われていなかったことが判明した。私の限定的な知識の限りだが、行政というのは、特に起案/稟議の類を、いわゆる「文書管理台帳」のようなものを作り、台帳に紐づけたうえで保管するルールがあるはずだ。当然、議事録や復命書の類もそれに準じた作法がある。だから、「行政文書ファイル管理簿」への記載が行われていなかったという事実が示すものは、ふたつの解釈が成り立つ。
ひとつは、管理簿に記入するまでもないメモ程度のもので、内容も文書の位置づけも「軽い」ものだ。だが、これについては、小西が宣伝も含めてだろうか、「第一級の行政文書」と豪語している主張と真逆だ。もうひとつは、小西が「行政文書の管理簿に存在しない「極秘文書」だからこそ、提供者はこの文書を私に託した」という、特別な文書(極秘文書=機密文書)だという主張だ。あの文責も日付もなく、曖昧さが満載のあの体裁からは、どう考えても「第一級」とも「管理簿にも存在しない極秘文書」だとは思えないが、実際に小西はそう主張している。
そのくらいの超弩級の文書であるなら、問題がここまで大きくなってしまった以上、その証明は必要だ。大臣の首を飛ばそうとしているのだから、それ相応の正確性や事実認定は必須だ。当事者を国会に呼び、自らの口で証言させること以外、事態は収束しない。
もっとも、そういった「行政文書の管理簿に存在しない極秘文書」を外部に漏らした以上、官僚の守秘義務違反は問われるべきだ。こんな行為を許していたら、勝手に文書をつくって記憶媒体上に保存し、「行政文書だ!」と持ち出し、特定の政治家を貶めることが可能になってしまう。「第二の行政文書テロ」を許してはならないのだ。
「行政文書の管理簿に存在しない極秘文書」と小西自身が断言したことで、一段とハードルは上がった。もし官僚が刑事罰に問われるようなことがあれば、小西がその当事者を使い捨てることなど、許されるはずがない。
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