ガーシーの矛盾、志位和夫と共産党の矛盾

昨年の参院選後、一度も登院していないガーシーこと東谷義和に対し、「陳謝」の懲罰が可決されたのは22日のこと。懲罰では、27日までに参院本会議出席の可否を明示するよう文書で通告していたが、ギリギリになって懲罰を受け止め、登院して謝罪することを表明したそうだ。
しかし、この表明を真に受けてはいけないと思っている。仮に参院に登院して謝罪文を読み上げても、不逮捕特権がある国会会期中に再びドバイに逃げ帰る可能性もある。そもそもまともに謝罪するかどうかも定かではない。彼はフジテレビの番組で取材に応じ、「帰国する意思はあります。30万人近くの票を入れてくれた人たちがいる。その人たちに対しての陳謝です」と語っていたそうだ。つまり議場で謝罪したところで、それは議会に対するものではないし、まして彼の議員歳費を負担している国民に対するものではないということだ。
すべてはNHK党の炎上商法の一環と見てよいだろう。こんな政党、こんな候補者に面白がって票を投じた有権者には、真摯に反省してもらいたい。
そもそも、ガーシー自身、自らの当院拒否に対する呵責などないのだと思われる。自らの矛盾に気付いていたとしても、その矛盾を認めればアイデンティティを喪失してしまう。そんなことを考えながら、連想してしまったのは、日本共産党の矛盾だ。
志位氏、党首公選制の導入を否定 「必ずしも民主的でない」(共同)
共産党の志位和夫委員長は26日放送のBSテレ東番組で、党首公選制の導入を改めて否定した。「直接選挙で選ぶと、党首に権限が集中する。必ずしも民主的だと思っていない」と述べた。党首公選制を巡っては、元党職員が1月に導入を主張する著書を出版し、党を除名された経緯がある。
党大会で代議員が幹部を決める現行の仕組みに関し「ベストと考えられる人事を集団で検討し、民主的に選出する手続きだ」と強調した。番組は20日に収録された。(共同)
支離滅裂で、論評にも値しない。もしこれを本気で言っているのであれば、日本共産党は政党として存在してはいけない団体だ。何故ならこれは、民主主義の否定だからである。有権者の意志が反映されてはならないという論理であり、言い換えるなら独裁の肯定で、総じて全体主義なのだ。
よくもまぁ、こんな政治家、政党が、安倍一強独裁と言えたものである。「安倍晋三 回顧録」に、こんな一節がある。
ある時、共産党の志位和夫委員長との討論会で、志位さんに「野党が政権を取って内閣に入った時も、自衛隊は憲法違反だ、という主張は変えないのか。変えないのであれば、自衛隊法自体が違憲立法になるが」と尋ねたのです。志位さんは「政権を取ってすぐに自衛隊を解散するということにはならない。自衛隊には、災害時には出動してもらうし、急迫不正の侵害にも対応してもらう」という趣旨の話をするのです。それはものすごい矛盾でしょう。でも、その矛盾をつくったのは、自衛隊を認めてきた自民党だ、と主張している。共産党の主張は詭弁と言わざるを得ません。
憲法や自衛隊に対する物言いも詭弁なら、党首公選制の「直接選挙で選ぶと、党首に権限が集中する。必ずしも民主的だと思っていない」というのも詭弁。安倍総理の言う通り、「ものすごい矛盾」だ。
共産党員以外で共産党に投票した人も、次回はこういう矛盾に正面から向き合い、投票先を考えてもらいたい。それでも共産党に投票するなら、失礼ながら「救いようがない」と、個人的には思う。
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