fc2ブログ

    立民、泉「首相のキーウ訪問じゃ国会の事前承認を」のセンスゼロ

    ← 応援クリック、ありがとうございます。

     バイデン米国大統領が20日、ウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談を行ったニュースが世界を駆け巡った。共同声明が発出されたことを考えれば、当然ながらこの訪問が衝動的に行われたものではなく、念入りに計画されていたことがわかる。

     ホワイトハウスがバイデンのポーランド訪問を発表したのは2月10日のことだ。実際の出張までの10日あまりに、様々な憶測が飛び交うことも予想できた。そもそも、電撃訪問の計画は数カ月前から秘密裏に策定が始まり、政権内のごく一握りの関係者しか知らされていなかったという。ボリス・ジョンソン英国首相がキーウを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と街を闊歩した姿を世界に発信したことにも衝撃を受けたが、戦時下の主要都市を外国の要人が訪問するというのは、こういうことなのだ。残念ながら、我が国の政権中枢のガバナンスとはわけが違う。

     岸田首相もウクライナ訪問に意欲を見せているというが、実際のところ、克服しなければならない課題が多すぎる。産経新聞によれば、他のG7首脳の訪問時は、軍隊や特殊機関が安全確保のため情報収集や警護にあたったというが、日本では自衛隊を現地に派遣し、首相を警護させる法的根拠がないという。これも「自衛隊の活動範囲は可能な限り限定的に」という戦後の悪しきコンセンサスの遺物のひとつだろう。こういう話を知ると、日本がよくここまでやってこれたことに驚く。

     さて、こんなときにアサッテの方向を向き、KYな発言をする野党党首がいる。

    首相キーウ訪問「国会の事前承認を」 立民・泉氏 (産経)

     立憲民主党の泉健太代表は25日、岸田文雄首相が模索するウクライナの首都キーウ(キエフ)訪問に関し、国会の事前承認が必要との認識を示した。甲府市で記者団に「秘匿して行く必要があるのか。国会の了承を得て堂々と行くのも一つの姿だ」と述べた。

     先進7カ国(G7)首脳で日本だけがウクライナ入りしていない現状を「政権の判断力が足りなかった。タイミングを逸して今に至った」と指摘し、年末年始など国会閉会中に訪れるべきだったとも強調した。

     首相を含む閣僚は海外訪問の際、国会開会中は国会に事前承認を求めるのが慣例となっている。

    立民 泉健太


     「政権の判断力が足りなかった。タイミングを逸した」というのは、責任を負う立場にない政治家の気楽な発言だとしか思えない。それはそれとして、一番の問題は「秘匿して行く必要があるのか」という点にある。バイデンがキーウ訪問を秘密裏に進めたのには、ひとつは安全の確保があり、もうひとつは国際社会に与えるインパクトを「電撃」によって最大化したがためだろう。事前の国会承認は、そのふたつを最低レベルまで引き下げる効果しかもたらさない。第一、訪問予定が分かっている首脳を警護する相手国の立場を全く理解していない。あらゆる意味でセンスがゼロなのだ。

     本来、野党が国民の点数を稼ぐ方法があるとすれば、それは「首相のキーウ訪問は国家として必要であるから、この件に関しては野党は国会の事前承認という慣習の省略には目を瞑る」と言って、懐の深さを示すことだろう。ところが、自民党政権の批判しかしてこなかった立民党にこのような政治的なセンスは皆無で、そういう態度が取る発想すらないのだ。同党の安住“ガソプ”国対委員長は、首相のキーウ訪問について、「日本の首相が行くことが戦争を一日も早く終わらせるために大きな貢献をするのであれば、国会として協力することはやぶさかではない」と語っているが、泉の発言は安住発言の翌日に出たものだ。まるで歩調が合っていない。

     さすが、支持率低空安定飛行の野党第一党である。岸田氏の判断の遅さ、官邸のガバナンスのなさも情けないが、野党にはぜひ、出しゃばってきて足を引っ張るような行為は慎んでもらいたい。


    最後までお読みいただき、ありがとうございます。
    当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
    にほんブログ村 政治ブログへ
    バナーが表示されない場合はこちらから。
    人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

    5 Comments

    causal

    おはようございます。

    「今回のバイデン大統領のキーウ訪問は、安全上の理由から、事前に一切発表されなかった。」と言うのに。

    バイデン米大統領がキーウ“電撃訪問” 「前例ない」極秘ミッションのウラ側
    https://news.yahoo.co.jp/articles/d68a665c6ae9022b3f4eaf74dfc8514c25535c72

    ロシアに「標的はここにいる」と教えるようなもの。

    (名前空欄)

    全ては総理の決断力なんですけどね

    • 2023/02/26 (Sun) 11:25
    • REPLY

    国際派

    プーチンの戦争の1年目

    去年の2月24日、ウクライナの北側、東側、南側からロシアが全面侵攻を始めて1年たった。おそらく、だれの目にも、ロシアの劣勢が明らかになった。まず、損耗率が2倍違う。ウクライナ兵士の死傷者が10万人、ロシアはその2倍の20万人である。戦車の損耗がウクライナは470両に対してロシアは1762両、装甲車は228台に対して788台。戦争犯罪によるウクライナの民間人の2万人の死傷は胸が痛むが、国を守り抜くというウクライナ人の決意は固い。一時的な休戦より、安心して生活できるような、ロシアの弱体化を望んでいるようである。バイデン訪問の最大の土産は、支援はいつまでも必要なだけ継続すると確約したことだろう。(as long as it takes) 西側の結束は固く、50か国以上の防衛相の会合が毎月続いているのもこころ強いし、国連でのウクライナ支持は1年前と同じ141か国である。国際世論もウクライナを見方している。長引けば長引くほどロシアの無残な敗北の可能性が高まっていく。西側からの重火器の支援がゼロで、ほぼ素手で熊と戦うような戦争を1年戦い抜いたウクライナの軍隊に学ぶところは大きいと思う。2年目は重火器の支援も届くようになり、もっと損耗率の差は広がる。ゼレンスキーの卓越した指導力は歴史に残るであろう。プーチンは信用できないのでいっさい交渉しないと言明しているので、プーチンがいる限り、和平交渉の締結はありえないし、それだけ長い戦争になるようだ。

    • 2023/02/26 (Sun) 12:10
    • REPLY

    ツクノ

    ⚪バイデン大統領のウクライナ訪問は、情報管理を徹底し、最終段階ではロシアにも通知していたようだ。

    「バイデン大統領がウクライナへ なぜ今? 舞台裏では」(NHK)
    「このため今回の訪問では安全面に最大限の配慮がなされ、訪問は直前になってロシア側にも通知されていました。」
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230221/k10013986621000.html

    ⚪ロシアとの平和条約と領土問題、漁業交渉すらままならない岸田政権が、ウクライナを訪問するときに、ロシアへ事前に通知できる外交関係かどうか。まず、日本は、アメリカの対ロシアよりも、対ロシアの外交関係は悪化しているのだから、ウクライナとの関係を踏まえた上で、ロシアとの関係改善にも着手する必要があると思う。

    ⚪岸田総理が、自らの体裁のためにウクライナへと行こうとして、ロシアには通知もせず、でも情報は漏洩してしまうなどして、訪問時にはウクライナへのミサイル攻撃の口実となり、ウクライナの方達に危険が及ぶなどしたり、日本の顔に泥を塗られるくらいなら、弱腰と批判されながらも無理に行かないほうが吉かもしれませんね。

    「情報漏洩で岸田首相が翔太郎秘書官を叱責…官邸が「なにかおかしい」と気づいた瞬間とは」(FRIDAY)
    https://friday.kodansha.co.jp/article/282677?page=1

    ⚪安倍晋三さんなら、体裁のためではなく、政治的な目的で動いたと思う。つまり、ウクライナをパフォーマンスで訪問するだけではなく、ウクライナとロシアとの停戦を仲介するという明確な実務上の外交目的を持ち動いたのではないだろうか。インドの国連やG20におけるウクライナへの塩対応も、「ヒンドゥー教のヴィシュヌ神は慈愛の神さまとして知られている。インドはウクライナの方たちに、もっと優しくあるべきでは?」と、直接インドを訪問してモディ首相と話したのかもしれない。日本の総理として、安倍晋三さんは、世界の自由と平和を実現するために、強い責任感とウィットに富んだ交渉力、にこやかな顔からは想像できない胆力としたたかさのある方だったと思う。モディ首相も、追悼文に安倍晋三さんのことを偲んでおられました。インドの国際社会における立ち位置も、日本と共にあってほしいと、一国民として思います。

    「私の友人、安倍さん…インドのモディ首相が追悼文」(読売新聞)
    https://www.yomiuri.co.jp/world/20220711-OYT1T50281/

    ⚪岸田総理は、安倍晋三さん亡き後、一生懸命に頑張っていることは、一国民として感じているところです。ですが、残念なところも少なくない。国内は良いとしても、国際的な知名度は無名なため、安倍晋三さん亡き後の日本は、諸外国から舐められたり褒めそやされたり、その結果ATM化しているようにも見えます。だからといって、岸田総理も林外務大臣も、自分の知名度を上げるためや体裁の印象を良くするために、政治をする愚だけはしないでほしいと思います。

    ⚪インドやマレーシアに拠出したお金、その半分でも良いから節約して、その分を物価高で苦しむ多くの日本人のために使ってほしかった。今、日本は国難の時といえるでしょう。誰がなろうとも総理大臣には、日本と日本人のために、どの国よりも外貨を稼いでほしいと思います。国として経済政策で預貯金から投資へと力を入れるなら、素人考えかもしれませんが、今は観光業、農業、軍事産業などの国産化や安全保障上の同盟国への投資に、もっと力を入れるべきではと思います。

    ⚪もっと言えば、日本としては英米など欧米への先行投資は、もっと積極的にやるべきではないかと。国際的には反米結束というアメリカ下げの動きもある中で、日本としてはアメリカの特にフロンティアスピリッツの分野は、もっと協力すべきではないかと。JAXAの中止したロケットエンジンや三菱の飛行機なども、NASAやボーイング社とも技術協力したほうが良い結果になるのでは、と思う。

    とらこ

    安住国対委員長は、協力もやぶさかではない が、人気取りの為なら断固阻止する 如き後台詞がつきます。反対する為の予防線はしっかり張っているわけで。

    それにしても旧民主党の議員には、ほぼ壊滅的に外交センスも情報取りも能がないとしか思えません。国際情勢に無関心なのでしょうか?
    今の時代、仮に立民他野党に政権を盗られたら日本は難破船状態です。

    • 2023/02/27 (Mon) 03:25
    • REPLY

    ※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。
    ※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。