参院議は職場放棄のガーシーを除名せよ

水道橋博士の職場放棄によって空いた議席を、5人の党員でローテーションするという山本太郎の奇策は、案の定、批判の的となっている。当然だろう。山本は「批判は存じ上げているが、実験的にやらせてほしい」と訴えたそうだが、国会は実験の場所ではない。議席は議員や党の所有物ではなく、国民から預かるものだが、その認識が決定的に欠如している。恐らく一種の炎上商法だろうが、こんなチープな演出で得られる票は、れいわのシンパ以外への広がりは見せないだろう。「選挙をバカにしている」という感覚の方が一般的であるように思う。
もうひとり、当選後からずっと職場放棄を続けているのが、NHK党のガーシーこと、東谷義和である。国会欠席を続ける東谷について、参院議院運営委員会は理事会で、UAEに滞在するとした海外渡航届を全会一致で許可しないと決めた。昨年8月以降の2度の臨時国会に続いて3回目だ。東谷や今週火曜日、参議院に対し、「海外の要人と面会する予定が入っている」ことなどを理由に通常国会冒頭からは登院せず、3月上旬に登院する意志を示したが、理事会はこれを不許可とし、来週月曜日に登院しなかった場合、ただちに登院するよう促す文書を、NHK党の浜田参院議員に手渡すという。
さて、全方位に近い批判を受けているこの問題について、N党の立花党首が、「もうお辞めになられた方がいいし、クビにできる方法があるんだったらした方がいい」と述べた維新の藤田幹事長について、維新がガーシー氏の懲罰に賛成するなら、彼の暴露ネタを「全部言う」と牽制した。公党の代表が、他党の幹部を公に脅迫するという、あり得ない悪手。加えて立花はこう述べた。
立花氏は、日本維新の会の藤田文武幹事長(42)らからガーシー氏の進退を問う声が出ていることについて「ガーシーの仕事ぶりがわからないだけ。何をもって、ガーシーが仕事をしているかしていないと言うのかを問いたい。国会議員は時間を売っている仕事ではない。職場に来られないから仕事ができないとか考え方を持つのは自由ですけど。国会でくだらない質問をすることが仕事だと思っている人がいるから、28万8000票を超える票がガーシーやNHK党に集まった」と反論した。
「ガーシーの仕事ぶりがわからないだけ」というが、一度も登院していないサボタージュ議員の仕事ぶりを「わかれ」ということこそ無理な注文だ。国会でくだらない質問をする議員が多いことは事実だが、だからといって議員の職場放棄が正当化されるわけではない。
むしろ、昨年7月の比例区当選以来、職場放棄を続ける議員に懲罰が与えられていない事実そのものが理解不能である。国会法第5条は、「議員は、召集詔書に指定された期日に、各議院に集会しなければならない」と定めている。つまり、東谷のやっていることは法令違反であり、NHK党はその法令違反を、理解不能な理由をつけて正当化しようとしているのだ。国会は法律を作る場である。その職責を担う議員が公然と法令違反を続けること自体、国民の理解が得られるわけがないのだ。
国会法 第124条 議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため、又は正当な理由がなくて会議又は委員会に欠席したため、若しくは請暇の期限を過ぎたため、議長が、特に招状を発し、その招状を受け取つた日から七日以内に、なお、故なく出席しない者は、議長が、これを懲罰委員会に付する。
議員への懲罰は、戒告、陳謝、一定期間の登院停止、除名の4段階がある。今まで、欠席を理由に懲罰委員会にかけられたケースはないというが、最初の例を作るのであれば、この機会をおいて他にはない。
除名が妥当である。N党に票を投じた有権者が28万8千人いたそうだが、悪いことは言わないから、次回は別の党を選択した方が良い。ついでに言えば、浜田聡は勿体ないから、もっとまともな党に受け入れてもらうべきだ。
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