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    令和4年の終わりに寄せて ~ 皆さま、佳い年越しを

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     令和4年も大晦日を迎え、残すところあと1日足らず。今年一年、ブログ「私的憂国の書」をお読みいただき、またコメントなどでご支援いただき、ブログ管理人として心から感謝申し上げます。

     令和4年がどういう年だったかは、おひとりおひとりのプライベートな出来事を含め、人それぞれの想いはあるでしょう。個人的に大雑把にまとめるとすれば、令和4年は日本国と日本国民が試される年だったと感じています。拙ブログでは、政治や時事問題をテーマにしていますが、こと政治に関しては様々な劣化が顕著になった1年でした。一昨年の10月、菅内閣を引き継いだ岸田政権が誕生しました。私は岸田政権に関しては総じて厳しい論調で評価してきましたが、令和4年の岸田政権には多くの綻びが見えたと思っています。

     暮れにかけて、安保3文書の改訂による日本の安全保障政策の転換や、原発の再稼働や革新炉の研究開発、そして新増設に言及したことで、岸田政権を好意的に評価する向きもあります。確かに、改定された安保3文書は、安保政策の大転換であると、反日左派新聞や進歩系左派言論人などから多くの批判が出ていることことを考えれば、正しい方向であることは確かです。ただし、正しい方向であるにせよ、この文書は安倍元総理、岸前防衛相と島田事務次官が書いたものから大きく後退しているとの指摘もあります。「毎年の予算の2%を超える額を目安に」となっていた防衛費が「今年のGDPの2%」にすり替えられたのが、その最たる例です。前進はしたが、その前進が十分であったかという点に関する議論は継続されるべきでしょう。

     今年、最も衝撃的だったものは、言うまでもなく「7.8奈良テロ」による安倍総理の暗殺という、世界史に残る事件です。私のYouTubeのトップ画面には、この年のうちに公開したかったのであろう安倍総理を悼む動画、功績を振り返る動画などが多数表示されています。だがこの国の事件後の状況を振り返れば、テロを憎み、徹底的に批判するという普遍的価値に基づいた報道は鳴りを潜め、もっぱら旧統一教会問題が全面に押し出され、事件の本質であるはずの蛮行、そして安倍総理の功績などは、わきに追いやられました。その方向性を主導したのは、間違いなくワイドショーでした。

    安倍総理の献花台


     私が岸田政権に批判的であるのは、この政権がそのワイドショーに屈服し、迎合し、自らがワイドショー政治の「主体」として政権を運営をしたことが理由にあります。年末の杉田水脈前総務政務官の事実上の更迭など、その最たる例でしょう。自ら任命した政務官を、野党やメディアの批判を理由に、過去の発言を撤回・謝罪までさせ、その結果が更迭です。就任以来、なんの瑕疵もない人物を守るどころか切り捨てるという判断を、私は軽蔑します。

     もっとも、その軽蔑すべき宰相以上に、もっと軽蔑すべきなのが反日左派メディアです。安倍総理の国葬に関する批判は殊更酷かった。朝日新聞は社説で盛んに「国民の分断」を強調していましたが、国民の分断を煽っているのはどちらだ!と問いたい。もちろん、民主主義国家である以上、賛否はあってよいと思います。だが、朝日の論調は、最終的には旧統一教会まで使って安倍総理を貶めるという、ただその一点に集約されていたように思います。私も並んだあの4時間とも5時間とも言われた献花の列が答えです。分断はメディアが作ったものであり、国民は彼らが言うほど分断されていたわけではありません。そういう扇動者に試されていることを認識し、強い意志を持つべきです。

     そんな令和4年も、今日で終わります。政治的には良い都市ではなかった令和4年。ワイドショーの言いたい放題が政治を少なからず左右した令和4年。国益を害する陣営との戦いは今後も続きます。

     今年も大変お世話になりました。皆さま、どうぞ佳い新年をお迎えください。


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    9 Comments

    なつこ

    お礼

    毎々、記事をまとめられる筆力に感心し、
    殊に今日のような気迫のこもった文章に
    管理人様の心からの叫びを受け取っております。

    安倍さんの不在を悲しみ、日本の行方を憂うものですが、
    記事に励まされ、こちらに集われる方々のコメントにも救われています。
    安倍さんの思いに繋がる日本人がいらっしゃることに
    胸を熱くするのです。

    いつも拝読するばかりで、せめてもと
    バナークリックは欠かさずにおります。
    お仕事の傍ら、一年間の記事の更新、本当にお疲れさまでした。
    有難うございます。

    新しき年も健筆を揮われ、私達の魂を鼓舞してくださることを
    お願いいたします。

    皆様、よいお年をお迎えください。

    • 2022/12/31 (Sat) 10:51
    • REPLY

    国際派

    今年もありがとうございました

    今年も多くの啓発される記事をありがとうございました。私は特に国際関係の記事に興味をもって拝読しております。来年もよろしくお願いいたします。また、本ブログにコメントをされる方々も、個性がはっきりしてユニークな論点の方々が多く、これもまた楽しみに拝読いたしております。私的憂国ブログが来年も多くの方々を啓発していくよう、祈念しております。

    • 2022/12/31 (Sat) 11:15
    • REPLY

    空我

    ブログ主さま、書き込みされている皆様、どうか良いお年をお迎え下さい。

    • 2022/12/31 (Sat) 11:55
    • REPLY

    今國 護

    今年も一年間お疲れ様でした。
    来年こそ良い年になりますように

    と、一庶民は願うしか出来ませんが
    中々上手く行かずに忸怩たる思いと
    裏を返せば、これまで平和ボケしてるうちに
    半世紀以上も「嘘と詭弁」で侵略し続けた人たちなので
    こちらも、それ相当な労力と時間を要するのだろうと
    まさに「継続は力」ですね。

    レッドバロン

    今年は安倍元総理とエリザベス女王が亡くなって、東西で世の無常を感じているうちに我が家の母が亡くなって止めとなりました。母はエリザベス女王と(自称)同級生でした。今は母なき家に正月の帰省をしています。  

    世界最大の問題児中共のコロナ.パンデミックはとどまることを知りません。感染者は億単位、火葬場が満杯でついに火葬場にダフ屋が現れたとか。大正製薬のパブロンAに薬効があるとかで、シナの市場ではまったく入手できず、日本でも品薄になっているそうです。一連のコロナ騒ぎで日本でも様々な風説が乱れ飛びましたが、さすがにパブロンの話は聞いたことがありません。私の父は戦時中に中支派遣軍の一兵卒として出征、支那各地を転戦しましたが、支那の民衆に最も喜ばれたのが森下仁丹だったと。とにかく「仁丹」の語呂が良いらしいのです。ほとんど万能の薬のように持て囃されたそうです。パブロンはシナ語でどんな字をあてがうのかしら。日本にも馬鹿は履いて捨てるほどいますが、七十数年たっても支那の民度はまさに恐るべきものがあります。

    次元の違う相手といかに対峙し、これを克服するか。日本の将来が岸田君の双肩に掛かっていないことだけは間違いありませんが、正月には庄司薫氏の若書きの「馬鹿馬鹿しさのまっただ中で犬死にしないための方法序説」でも読み返してみようと思います.それでは皆様、良い年をお迎え下さい。

    • 2022/12/31 (Sat) 15:42
    • REPLY
    やす

    やす@管理人

    お悔やみ申し上げます

    閣下、そうでしたか。
    心からお悔やみ申し上げます。

    • 2022/12/31 (Sat) 17:03
    • REPLY

    とらこ

    国の内外、当に「激動」の2022年だったと思いますが、私的には安倍元総理がテロ銃撃死、殉死殉職された7月8日以前の記憶がどこかに飛んでしまった様で、あの日以降は何につけても寂寞の想いが拭えません。
    そういえば、と言う感じでウクライナ戦争のはじめも今年の事だったのですね、と。

    本当に、いつ何があっても不思議ではない、と言う言葉がこれほど実感できた年も無かったと感じております。
    誰よりも安倍さんご本人が無念の極みでしたでしょう事を思いつつ・・・・・残り僅かな奮起に火がつく日を待ちます。

    年毎に「来年こそは佳き歳になれ」と思いながら見送る年の暮れです。
    主様と種々の教えを戴く投稿者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
    今年もほんとうにありがとうございました。

         ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    バロン閣下  
    お母上様御帰天のこと、心よりお悔やみ申し上げます。
    年代としてだけでも大変な困難事もあった筈の方々の安らかなご休息を祈ります。
    昨年の管理人様と同じく、お寂しい年末年始でしょうけれど、閣下ご自身のご健勝を願います。


    パブロンは成分上(夫が米国出張時に持参していました)、あちらの医師から「良い薬です」と言われたそうで、我が家の常備薬ですが、何でも買いあさるドコゾ人防衛に買い足したばかりですw
    日本には何と言っても正露丸があります。正しい「征」に戻してもよさそうな時代になっちゃました。

    • 2022/12/31 (Sat) 17:54
    • REPLY

    Alinamin2011

    今年も一年、読みごたえのあるブログをありがとうございました。
    また、それに呼応するコメントも大変勉強になり、考えさせられるものでした。
    ありがとうございました。

    今年は、芯のない宰相の下、日本が国際的なプレゼンスを失っていくばかりか、日本の世論もおかしくなっていく様子が強く感じとれた1年だったと思います。

    日本が一つになるべき局面で必ず分断しようとする、メディア、それにまんまと躍らされる大衆。嘆かわしかったです。

    来年は芯のある宰相の下、日本らしく発展してゆく方向に転換することを祈念したいと思います。



    先日、愛知県でブルーインパルスの展示飛行を見ました。

    訓練された若者が颯爽と空を舞う姿を見て、感動で涙が止まりませんでした。

    若者が自分の夢・役割・自分にできることを見出し、日々鍛錬し、誰に遠慮することなく堂々、颯爽・活き活きと活躍できる日本であってほしいと思いました。

    そんな日本に来年は転換していきますように。


    どうか皆さま、良いお年をお迎えください。

    ツクノ

    ⚪昨年は訃報の多い年でした。お悔やみ申し上げます。ニュースの山形の山崩れも心配ですね。救助活動をされている方々のお正月は後日になるかと思いますし、同じ日本人として、行方不明者の無事を祈ることしかできませんが、山を崩した場所に住んでいて、そこのハザードマップもレッドのようなので、おそらく人災ではないかと思います。

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