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    岸田氏の「防衛増税」で俄かに現実味を帯びる自民党の党内政局

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    岸信夫首相補佐官(前防衛相)が、体調不良を理由に次期衆院選に立候補せず、引退する意向を示したという。年齢は63歳と、政治家としてはいよいよこれからというところだけに、残念至極だ。後継は長男の信千世氏とする方針だそうだが、信千世氏には安倍総理の選挙区からの出馬を期待する声も多かったことを考えれば、複雑な思いでもある。安倍家、岸家を背負っての政界への挑戦はかなり重責だろうが、岸信千世氏にはぜひ頑張っていただきたい。

    岸信千世氏
    岸信千世氏


     さて、10日に臨時国会が閉会し、話題の中心は岸田首相が最後っ屁の如く表明した「防衛費捻出のための増税」だ。昨日も書いた通り、西村経産相、高市経済安全保障担当相がこの増税路線に公然と反対の意を述べ、自民党政調全体会議は荒れた。増税という選択はいくつもの選択肢を検討したうえで、それ以外に方法がない場合に取られるべき措置だが、その最後のカードを岸田首相は党に諮らずに公言した。安倍政権下における「政高党低」の構造があっても、安倍総理は党の議論を促しはしても、寝耳に水の方針は出していない。岸田氏は「増税も選択肢として」というのではなく「増税します」というのだから、党側が怒るのは無理もない。

     これに明快に答えているのが、国民民主党の玉木代表だ。


     非常にわかりやすい。岸田官邸が言う「どうしても足りないという1兆円」は、外為特会も国債も排除したうえでの不足だということになる。その1兆円を増税で賄うというのはいかにも短兵急であり、議論が深まったうえでの結論出ないことは言うまでもない。

     来春4月には統一地方選がある。この場で増税を切り出せば、自民党は統一地方選を明らかに不利な状況で迎えざるを得ない。地方で自民党が敗北すればたちまち犯人捜しが始まるだろうが、いの一番に批判が集中するのは岸田首相だろう。5月にはG7広島サミットがあり、支持率が低迷する岸田氏の花道という噂も出ているくらいだが、こうなれば「G7まで持つか?」という疑問さえ出てくるだろう。

     岸田氏が増税を切り出した瞬間から、自民党が党内政局に向かう道筋ができてしまった。西村氏と高市氏はすぐには行動を起こさないだろうが、彼らふたりが同時に辞任ということにでもなれば、岸田氏の求心力は地に落ちる。清和会は安倍総理が提唱した「防衛国債」を求める立場であり、増税内閣への閣僚排出は拒否すると見る。清和会はバラバラと言われるものの、同派閥を敵に回した岸田内閣がその骨格を維持できるか否かは推して知るべしといったところ。

     今後しばらくは、自民党の党内政局を注視すべきだ。


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    5 Comments

    とらこ

    安倍晋三氏と岸信夫議員ご兄弟のご意思を継ぐのも大変な努力を要するでしょうけれど、政治雰囲気があると思われるお家ですので信千世氏がお出になるのでしたら、是非お願いしたいと存じます。

    岸田氏と財務省の防衛費増額の為の一兆円法人税増額は、経済状況次第で企業法人は易々と支払えるかもしれませんが、それも永続となれば当然消費価格に転嫁されるでしょうから、結局は消費者国民の懐に関わります。

    復興税から2千億の横流しも計算だそうですが、それって許されます?

    そう思えば岸田氏と財務省の案は、国家の為にはなっても即国民の為になるとは限らないと思います。
    国家と国民両方の視点がない政策は税と言う名の収奪ではないか。
    脱炭素等国連の批判を浴びたくない政策は言い出しても、国民生活に直結する具体的経済活性化政策を成してない現在に言い出せる「増税」ではないと考えます。

    岸田氏個人の欲望で政権を握っていたくとも、死に体政府にG7開催をされるのは、他6カ国にとって盛大な迷惑でしかないのでは?人様の迷惑になるような事をしてはいけません。



    サッカーワールドとは規模が違いすぎますが、フィギャアスケートのグランプリファイナルで、日本勢は男女シングルとペアの三種目で金メダルです。祝祝祝

    • 2022/12/12 (Mon) 10:40
    • REPLY

    ツクノ

    ⚪自民党が下野したとき、与党となった民主党が、国民向けのパフォーマンスとして行ったのが、事業仕分けという予算支出の見直しだった。その前にあったのが、予算の無駄遣いを見直すという公約の選挙だった。悪夢の民主党政権はもうこりごりだが、同じような状況とならないよう、まず、岸田政権がすべきことは、増税や国債といった収入の見直しのほうではなく、支出の改善のほうではないかと思う。

    ⚪例えば、外国人への健康保険や生活保護は、日本の国家予算から支払うべきものではないし、日本国民のコンセンサスも得られているものではない。

    ⚪議員に支給される歳費も、国会への出席がなくても支出されるなど、制度としての欠陥がある。わざわざ自主返納しなくても済むように、出席率を規定したり、ヤジなどの審議態度にもペナルティを設けるなど、改正すべきではないだろうか。

    ⚪復興予算も、防衛費に使うという話もあるようだが、これは悪手だと思う。そもそも、予算からの支出として、原発事故の凍土壁は、運用にお金がかかりすぎるので、同じような効果を費用をかけないでする改善策は検討してほしいと思う。例えば、コンクリート製の深い堀を原発の地下も含めて箱状にめぐらして、そこに貯まる水を浄化して管理するのはどうだろうか。イニシャルコストはかかるが、ランニングコストと安全性は良くなると思う。

    ⚪予算は1兆円ほど足りないらしいが、ついこないだ、税収は過去最高という話を聞いたばかりだ。なぜに、足りないのか?思い当たるのが、インドへの5兆円の経済協力だ。これを、2兆円の融資に減額するだけで、1兆円の防衛費と1兆円の企業減税と1兆円の日本国民向けの経済対策が可能になる。国連におけるインドのウクライナへの塩対応をみても、減額する理由にはなるだろう。

    gooニュース、デイリー新潮
    https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-929964.html

    日本経済新聞
    https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59241950Y2A310C2EA3000/

    HAKASE(jnkt32)

    そうか、岸田総理は・・

    お疲れ様です。まず 次回衆院選不出馬を表された、岸 信夫・前防衛相に拙者からも早めですが一言の労いを申します。残り任期
    のつつがなきを祈念致します。

    そうですか、防衛増税議論につき、岸田総理は「語る順番」を
    誤った様ですね。自民税調でも議論途上の内に 踏み込んだ増
    税表明は、思っていても控えるべきだったのでは。

    貴記事中の 玉木国民民主代表の「増税によらずとも」表明に
    ある通り、又 ツクノさんのご指摘にもある様に 1兆円レベル
    の規模ならば、増税によらない捻出は可能ではないかとも思われますが。

    当面、国政選挙はなくも地方選挙は行われます。難しい防衛力
    増強の為とはいえ、徒に早めに増税をちらつかせるのはどうな
    のか。過去にもこうした為に 政権を傾かせる程の選挙結果を
    招いた事例を、岸田総理は学習されたのでしょうか。甚だ疑問。
    恐れながら、今回貴記事も拙リンク致したく お届出の次第であります。

    • 2022/12/12 (Mon) 14:46
    • REPLY

    (名前空欄)

    岸田総理の頭の計算式というのは、プーチン同様に理解できません。防衛国債の発行は公明党の理解が得られないというのが1兆円増税の理由の一つらしいですが、なんぼ財務官僚のウケが良くて、公明党の支持が得られても、いかに主がいないとはいえ、党内最大派閥の安倍派の大反発を招き、しかも国民からの支持が全くない方策に固執する謂れがわかりません。それでは内閣がもたないでしょうに、常任検討士が増税だけは早々と決定したものであります。

    財務省(大蔵省)と言えば、かつて三島由紀夫氏も一年足らずですが、奉職していたことがあります。一応、三島さんも大蔵省OBということになるのでしょうが、その三島さんの言葉を岸田君はありがたく聞きなさい。

    「強み」とは何か。知恵に流されないことである。分別に溺れないことである。

    知恵に流され、分別に溺れる。まさに今の岸田君状態のことではありますまいか。

    • 2022/12/12 (Mon) 22:03
    • REPLY

    レッドバロン

    一件前の名無しの投稿は私めでした。失礼致しました。

    • 2022/12/12 (Mon) 22:07
    • REPLY

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