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    10日に内閣改造 〜 人事で岸田氏の対中外交スタンスが見える

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     明らかにフェーズが別次元に入った台湾と東アジアの安全保障環境。ペロシの訪台に激怒した中共は、台湾を包囲するかたちで大規模軍事演習を実施。中共は、その演習で放った弾道ミサイルを日本のEEZ内に撃ち込んた。安倍総理の暗殺事件で頑なに「暗殺」「テロ」という言葉を使わない日本のメディアは、このミサイルについても「落下」と表現し、事象を意図的に矮小化している。危機を認めれば、中共が悪者になる。危機を認めれば、防衛予算の増額や防衛体制の強化への口実となる。議論がそちらに及ばぬよう、「落下」で事案をマイルドに変換し、「統一教会」問題を煽ることとセットで、世論を誘導する。

     誠にタイムリーというか、来日中のエルブリッジ・コルビー元米国防副次官補が4日、日経新聞とのインタビューで「直ちに防衛費を現在の3倍程度に引き上げるべきだ「と提唱した。

    日本は直ちに防衛費をGDPの3%に引き上げ、3倍増とすべきだ。そのうえで米軍と作戦を融合し戦略を確立すべきだ。直ちに3倍増が難しいのは分かるが、仮に台湾が陥落すれば、日本は自らを守るにはGDPの2~3%では済まない防衛予算が必要になる。

    さもなければ日本は中国と屈辱的なディールを結ばなければなくなる。日本は東アジアで唯一中国に対抗できる国であり、中国は日本の地位を低下させるインセンティブがある。もちろん歴史的な恨みもある。


     指摘は至極当然である。もし台湾が陥落し、中共が目と鼻の先まで迫れば、日本の防衛費のシーリングなど、全く意味を持たないものとなる。防衛費以前に、台湾海峡を経由する、エネルギーをはじめとするさまざまな国営資源は、事実上、中共のコントロール下に置かれる。日本の生殺与奪を中共が握るのだ。あってはならない事態である。

     中共の大規模軍事演習と日本のEEZ内を狙ったミサイルに対応した日本の外交は、駐日大使への電話抗議のみ。中共大使側のほうがずっこけるような対応だった。リン外相は王毅に会談をドタキャンされ、カンボジアのプノンペンで5日午前に開催された東アジア首脳会議(EAS)参加国の外相会議では、リン外相の発言時に王毅とロシアのラブロフ両外相が退席したという。リン外相がいくら中共に気を遣っても、彼らが返すのは謝意でなく仕打ちなのだ。

    リン外相と王毅


     昨日、速報として飛び込んできたのが内閣改造だ。臨時国会を3日間で閉め、野党やメディアの雑音を排した岸田首相は、来週10日にも内閣改造と自民党役員人事を行う方針を固めたという。9月前半、または9月27日の安倍総理の国葬後にもと言われていた内閣改造と党人事だが、大方の予想よりかなり早いタイミングで実施されることになる。共同通信は、「看板政策の「新しい資本主義」や物価高対策を推進するため、秋に見込む臨時国会に向けて態勢を早く整えるべきだと判断した」と、恐らく首相の側近からリークされたテキストをコピペしたような報道をしており、麻生副総裁、茂木幹事長については続投させる意向だと、これも早々に書いている。

     内閣改造と党役員人事は選挙後の恒例行事であるから、タイミングが早いこと以外、さして驚きはなない。注目すべきはその規模および人材の配置である。とりわけ、岸田氏が安倍路線を継承するのか、もしくは決別をするかが焦点になる。その意味で、高市早苗氏、萩生田光一氏、岸信夫氏ら安倍路線の有力な継承者をどう遇するかを、個人的に注目している。単に清和会から数を持ってくるだけでは意味がない。

     もし人事で安倍総理の理念に見切りをつけるようなことをすれば、保守派の反発は必至だ。安倍総理亡き後、安倍総理時代と比較して格段に深刻さを増す台湾情勢に岸田氏が対応できるか、外相と防衛相の人事を見ればある程度読めるだろう。お手並み拝見だ。


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    5 Comments

    今國 護

    安倍元総理暗殺は「終わりの始まり」かもしれません。
    統一教会案件と、清和会潰しは、相対する勢力に格好の材料。

    とらこ

    安倍さんがご存命であれば、たとえ彼が一般議員であっても西側諸国は安心して日本の防衛に信を置けたでしょうが、現内閣では何をどうするのか?具体性はあるのか?日本を安倍時代の様に信じていてよいのか?不安だらけであろうと推測致します。

    安倍さんが居られたら、2%でも外交力で補正し得たでしょうが、岸田氏では3%に増額したとしても他国も国民もまだ不安になるでしょうね。

    安倍さんに依存しすぎる国民ではいけないと思いつつ、日を追う毎に御存在の大きさと喪失感の闇の深さに呆然と致しております。

    朝昼のテレビは見ておりませんがネットで窺えるメディアの様子は無理にでも安倍さんと統一教会を繋げる話題の様子。
    文春、新潮の週刊誌も同じで、広告で分かるその話題の羅列には、何処にも元電通の違反めいた高額副収入など一行も無い。メディア界なら元電通の害は幾らでも情報を持っていそうなものなのに。

    安倍さんを叩いても統一教会の問題は一ミリも解決に向かわないものを、何を目的に白昼テロをむしろ美化したがるのか?
    問題点の卑しいズラシ祭りは同罪だと思え。

    • 2022/08/06 (Sat) 11:53
    • REPLY

    Alinamin2011

    何となく思うのですが、岸田やリンのダメなところは、他人からの評価で自らの意思を決定することではないかと思ったりします。

    ここが安倍さんとの最大の違い。

    選挙を勝ち抜いて国会に登る政治家なのであるから、他人からの評価を無視するわけにはいかないが、己の信ずるところ、信念を訴えて賛同を勝ち取り、国会に登る、その信念に結集して来る人々を集める政治家であってほしい。

    岸田もリンも、有権者に、他国におもねているだけ。軸がない。

    「人の話を聞く」を売りにするところがその最たるところ。
    人の話を聞くのは当たり前のことであって、それは売りにするものではない。
    「人の話を聞かない政治家が多い中、自分は人の話を聞きます」と言ってる時点で、人と比べてどうかという話になっていることに彼は気づいているだろうか。

    そうしてごまかして来た政治家集団から、このキナ臭い世界を平和に導き落ち着かせる強力な政治家が出ることはない。

    中共はそこを見透かしているから、Weakest Linkたるリンにいろいろ攻撃を出してくる。
    中共からすれば、当然の作戦。

    世界は無政府状態であり、従わねば罰せられる法などない。

    食うか食われるかの状態は近世以降続いており、これをいかに制するかは、変わらない。
    変わるのは、その制する力が、自由と民主主義という「人類が夥しい血を流して気づき、手にし始めた価値」を尊重する者である可能性が出てきたこと。

    それは「善」とは異なる価値であることを認識せねばならない。

    善が支配する世界は、理想的ではあるが、まだまだ遠い。
    現実に目を向け、自由と民主主義という「人類社会が気づいて前進してきた価値」を、せめて誰もが享受できる社会にすることがまず達成されねばならない状態。

    それを認めない政府が支配する国々は、我々の敵と認識せねばならない。

    こうした考えは、先人たちが苦しめられてきた卑劣さ、悲しみなどの歴史を自分事として考え、自分の信念とその具体的方策案を持ち、賛同者、支援者を得て実行していくのが政治家。

    自分が政治家であるために周囲におもねる者からもっとも遠いところにある職業。

    リンが外務大臣である限り、また、岸田が総理大臣である限り、中共のこの横暴な仕打ちは変わらない。
    そしてその仕打ちは日本という国に向けられるものなので、日本国民が被害を被ることになる。

    軸足のしっかりした、日本と日本国民のことを命懸けで考え、自由と民主主義のために他国を巻き込んで行動する政治家の出現をこころから望みたい。

    HAKASE(jnkt32)

    信頼性と安定性には疑問符が

    今晩は。確かに内閣改造の前倒しそのものは、拙者も同感です。

    一つには皆様もお感じの様に、反社の側面を抱える 旧統一教会
    との距離を置く印象確保の為でしょう。どれ位実行が伴うかは
    分かりませんが。

    それに留意するとしても、安倍路線の強い所が確と継承されるか
    は 大きな目玉でしょう。防衛相交代が囁かれますが、最近の
    ウクライナ危機や台湾辺りの緊迫化にも対処できる、岸防衛相
    の力量が引き継げる人物を後継に迎えられるかは注視したいもの。

    現内閣の骨格は残すといえど、前述の所が維持されなければ 
    緊迫する対中面も弱くなりかねないと思います。髙市政調会長
    の動向も注意して見守る必要があり、こうした対応に念を入れ
    ないと、信頼と安定の両面が揺らぎ、次の岸田政権は大いに苦
    労すると思います。

    • 2022/08/06 (Sat) 23:19
    • REPLY

    ツクノ

    ⚪岸田さんは、戦後最大級の国難ととらえているのかもしれませんが、これが日本国の日常だと思います。より良い未来にするためには、どうすればよいのか、今も昔も考えることは同じです。

    ⚪困ったときは、岸田ノートを読んだり、日本国民の意見に耳を傾けたり、世間や国際情勢をよく観察することだと思います。無理にすぐ答えを出すのではなく、自然に心から出ずる思いにこそ、答えはあるのだと思います。安倍さんなら、座禅する時間を作っていたのかもしれませんね。

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