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    ウクライナ戦争が日本に要請する「戦後体制からの脱却」

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     ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって、日本にも戦後パラダイムの転換に向けた兆しが見えてきているのは、何度も書いてきた。空想的平和主義のイデオローグである共産党・志位の化けの皮の剝がれ方も、そのひとつの例だ。安倍元総理の「国防予算のGNP比2%越え」発言が起爆剤となり、自民党安全保障委員会は、また到底不十分ではあるものの、「防衛費を5年以内に必要な予算水準の達成」を政府への提言に含めた。タブー視され続けてきた議論を堂々とできる空気が醸成されつつあることを実感ずる。

     米国では、ブリンケン国務長官が、6月下旬にスペイン・マドリードで開催予定のNATO首脳会議に日本が参加すると明らかにした。これはNATOの東方拡大ということばで解釈されているようだが、西欧自由諸国の集団安全保障体制と、クアッドやAUKUSといったアジア・太平洋地域の安全保障体制の合体と見るべきだろう。「自由で開かれたアジア太平洋構想」の最初の提唱者である安倍元総理がここまでの展開を予想していたかは不明だが、ロシアの暴挙によって、その構想がより進化した形で実現する可能性があるのだ。日本はアジアにおける自由主義国のリーダーとして、喜んで参加すべきである。

    ブリンケン国務長官


     ただし、ハードルは高い。NATOは軍事同盟だ。一般論で言えば、加盟国がロシアのような暴力国家によって侵略されたとき、日本は「9条があるから軍事作戦には参加できません」とは言えない。湾岸戦争のように、カネを出しつつ戦争の終結を待つということはできない。軍事同盟に参加するには、戦力としてのコミットが必須なのだ。

     日本に求められていることはひとつしかない。それは一言で言うなら「戦後体制からの脱却」である。9条を中心とした観念的平和主義、自衛隊の国軍としての確立、専守防衛という国是の撤廃など、戦後の国是とされてきたものを、きれいさっぱり捨て去ることだ。それなくして、集団安全保障体制への参加など不可能だ。

     「広島出身だから」と呑気なことを言っている岸田首相に、その重責は難しいだろう。長期政権が目的化している首相は、恐らく永遠に「検討」し続ける。戦後パラダイムの転換は、できたとしても内閣がひとつやふたつ、吹っ飛ぶテーマかもしれない。公明党も妨害する。その重責を担える真の政治家が、日本のかじ取りを担うべきだ。

     残された時間は長くない。


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    6 Comments

    今國 護

    >「広島出身だから」と呑気なことを言っている岸田首相

    生まれも育ちも東京ですよ。
    親父が広島出というだけで、本人は、親の里帰りで行ったくらいで
    何の関係もないとか。

    茶どら

    しっかりせんか❗

    広島出身故に何もやらんのなら、総理止めろ❗

    • 2022/04/29 (Fri) 10:24
    • REPLY

    Alinamin2011

    No title

    残された時間は長くないどころか、一旦タイムアップになったととらえるべきではないかな。

    ロシアが動かなかったら、パラリンピックの終了後、ほどなく中国が台湾に向けて侵攻を開始していたはず。

    日本への影響は、今よりとんでもなく大きいものになっていたはず。

    中国が動かないのは、ロシアが計画通りにいかなかったことを見て、動きにくくなっただけ。
    ゼロコロナ政策が破綻したように見せているのもその言い訳のためではないか。

    日本は、これを奇貨として、国防力、国防戦略を今こそ見直すべきこき。

    ウクライナの善戦に感謝です。

    とらこ

    九条打破が出来ない内はNATOに加盟不可でしょうけれど、オブザーバー扱いでも各国との連携を確保して国際感覚を磨いて戴きたいです。官僚任せではなくて。

    どんなにGHQ教育が戦後の日本に徹底されていても、自国を愛せない国民でいて良い筈も無いのですから、命は大事なことは当然ながらその貴い命をかけても守るべきものがある、と世界に教えてくれている今のウクライナの戦いは、特に日本にとって本当に貴重なお手本だと思います。

    しかし、その報道に日本各社が積極的に情報を採りに行っているとは言え無さそうで、欧米メディアに頼ったものか個人ジャーナリストの命がけの取材ばかりに思えます。
    紛争地取材ではいつもの事の様ですが、報道各社も相も変わらずこの程度。

    岸田氏の言う<「私は広島出身」で非核三原則は”国是”。日本の安全は日米同盟と自衛隊で守れると考える>発言には、所詮この程度の人とは感じてはいても、首相になってもこれではア然とするしかありません。。
    彼の首相就任は昨年の晩秋で、米国からはロシアの危険な動向がちらちら発信されていた時期ですのに、それがウクライナ侵略を見てもこの危機感の薄さです。

    三月には某ホテルで西本願寺の会合でご挨拶、先日は築地本願寺で御母堂の法事が営われたそうですから、岸田氏の御実家は広島門徒さんなのかな、と思いました。
    本願寺門徒が織豊政権と文字通り血みどろの戦いをしていた歴史を思えば、末孫たるもの少しは理の通る強い危機感を備えてよ、と嘆きたいです。

    首相がコレで、このご時世に石破、中谷、浜田、小野寺、河野の防衛大臣経験者が揃って「ラーメン議連」を立ち上げ。
    毒花畑に蛾が舞い飛び蛆がわいていそうな気味悪さ。どうにかなりませんかねえ。

    • 2022/04/29 (Fri) 18:59
    • REPLY

    レッドバロン

    海上自衛隊の掃海艇「いずしま」(函館基地所属)が知床沖で沈んだ観光船を見つけてくれたようです。水深100メートルの場所をソナーで検知し、水中カメを入れて船影を撮影したそう。さすがは世界に誇る海自の駆潜艇です。

    海自の掃海艇と哨戒機は引き続き現場に逗まって災害救助活動を続けてくれるそうで、これで冷たい海の底からみんな家族の元に帰れるでしょう。まことに自衛隊は国民の最後の砦であります。

    かかる世界一の能力をも持った実施部隊を有しながら、それを統括する政治家の力量たるや暗澹とならざるを得ません。ラーメン議連て政治的ジョークだと思っていたら、本当に実在するのですね。w

    この体たらくを見ていると、統帥権の独立も理論的には正しかったように思えてきます。

    • 2022/04/29 (Fri) 21:17
    • REPLY

    とらこ

    「蕎麦議連」は中川昭一さん達の時代からありましたが、ラーメン議連は昨日28日の発足ですと。

    名称「ラーメン文化振興議員連盟」
    会長は石破元幹長で、
    <ラーメン文化振興と地方創生を目指す自民党有志議員ら>の、この期の、気が抜ける怪挙です。


    自衛隊の高能力と誠忠を、「活用する」と言い放つ日本共産党に天誅あれ。

    • 2022/04/30 (Sat) 00:29
    • REPLY

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