fc2ブログ

    自民党内に出てきた「専守防衛見直し論」を加速させよ

    ← 応援クリック、ありがとうございます。

     東京オリンピック公式記録映画の製作を担当している映画監督の河瀬直美氏が、東大の入学式に来賓として出席し、こんなことを語ったそうだ。

    ロシアという国を悪者にすることは簡単である。一方的な側からの意見に左右されて、本質を見誤っていないだろうか。誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで、私は安心していないだろうか。
    自分たちの国が、どこかの国を侵攻する可能性がある自覚をしておく必要がある。そうすることで、自らの中に自制心をもって拒否することを選択したいと思います。


     冷静な目を持つことが重要なのは論を待たないし、戦時は当事国双方からプロパガンダが発信される現実はある。しかし今回の場合、宣戦布告もせずに「軍事作戦」と言って他国を侵略し、多くの民間人の犠牲まで出している国を悪と言わずして、何を悪だと言おう。後半のくだりは、やはり「日本人は潜在的に好戦的だから、また軍が伸張して他国を攻める可能性が…」などという、戦後民主主義の中心にある思想の焼き直しに思える。中共は大歓迎だろう。映画界ってやっぱり“アレ”なんだなと、つくずく思う。

     さて、「足を止めて踞っても、時間の流れは止まってくれない」とはかの煉獄杏寿郎の名言だが、この言葉が最も当てはまるのが国防だ。私は先週、専守防衛についての考え方をブログにしたが、その専守防衛といういまの国是を見直す考え方について、自民党内で動きがある。先だって、非核三原則の見直し、核共有について「勉強」しただけで議論を打ち切った自民党の安全保障調査会だが、「専守防衛」について議論し、名称や解釈を変更すべきだとの意見が上がったという。

    「専守防衛」自民に見直し論 安保環境変化に対応 (産経)

     専守防衛は、相手から武力攻撃を受けたときに初めて防衛力を行使する受動的な防衛姿勢を指す。その行使の態様や保持する防衛力については「自衛のための必要最小限」とされる。

     一方、政府は敵基地攻撃能力の保有について、自衛権の範囲内との見解を示している。だが、相手が攻撃する前に相手領域内にあるミサイル拠点などを攻撃する場合、専守防衛の考え方と矛盾しないかとの議論が国会などでなされてきた。

     11日の会合には関係議員の他、中谷元、岩屋毅、浜田靖一各元防衛相らが参加した。近年は中国やロシア、北朝鮮など近隣国が日米のミサイル防衛突破を狙った極超音速ミサイルを開発し、専守防衛を堅持してきた日本周辺の安保環境が厳しさを増していることから、相手に攻撃を断念させるために抑止力強化が必要だとの見解で一致した。その上で「専守防衛」について、「『必要最小限』では抑止力にならず国民を守れない」とする主張や、自衛のための攻撃も含めた「積極防衛」との名称変更案が出たという。

     また、敵基地攻撃能力の保有について反対意見はなかった。名称については、実態に即し、国民が理解しやすい変更案として「自衛反撃能力」「領域外防衛」「ミサイル反撃力」などが挙がった。攻撃目標は相手国の発射基地などに限らず、指揮統制機能も含むべきだとの声が大勢を占めた。(抜粋)

    小野寺五典自民党安全保障調査会長


     公明党の山口は、中共への献身を忘れず、すかさず「憲法9条の下で、戦後一貫した基本的な考え方。大事にすることが重要だ」と釘を刺したが、実態として専守防衛でロシア相手に抗戦するウクライナの破壊された町、殺戮された人々の写真や映像を見ると、そんな理想論は空しく響く。そもそも一定の被害を被ることを前提とした専守防衛を国是とした場合、その被害が人命に及ぶとき、理想論など通用しない。共産党志位の憲法9条ツイートが炎上ことでもわかる通り、いわゆる平和憲法が国防面で無力であることは、既に多くの国民が気付いている。

     そもそも防衛力が「自衛のための必要最小限」というのは内閣法制局の見解であり、戦後のぬるま湯に浸かり続けた政治家はその見解を覆す努力もせず、こちらもぬるま湯の国民も、そんな政治を追認してきた。だが、8日のエントリーでも書いた通り、専守防衛は本土決戦を意味する。そんな国是、とっとと捨て去るべきだ。

     産経新聞の阿比留瑠比氏によると、防衛費のGNP比2%に反対しているのが石破、岩屋、浜田各元防衛相ら国防族重鎮だという(自民党国防関係議員談)。眩暈がしそうだが、これも自民党の現実だ。しかし、政権与党である自民党にこそ、安全保障政策に関する最も重い責任があるのだ。敵基地攻撃能力の名称を変えて終わりとならぬよう、心して議論し、結果を出してもらいたい。


    最後までお読みいただき、ありがとうございます。
    当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
    にほんブログ村 政治ブログへ
    バナーが表示されない場合はこちらから。
    人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

    7 Comments

    敷島やまと

    晴れの入学式に寝言を聞かされる東大生こそいい面の皮

    最高学府の入学式でなんでこんな見識のない人物にスピーチさせたのか理解に苦しむ。

    常々東大という所は左翼的思想の温床とは見ていたが、流石にこの寝言はそういう向きにも失笑を買ったのでは?

    よりによってロシア擁護の発言は言語道断。
    挙句の果てには日本を侵攻の主体と擬する現実性のなさ。

    おバカが左巻きにちょっと吹き込まれると、かくも易々と染まる見本といえようか。

    「自分たちの国が、どこかの国を侵攻する可能性がある」
    アッ、ひょっとしてこの人の言う「自分たちの国」って
    日本じゃなかったりして。

    「どこかの国」って日本のことかも。
    クワバラクワバラ。

    • 2022/04/13 (Wed) 11:46
    • REPLY

    ボンちゃん

    馬鹿韓国は歴史を捏造して国民を洗脳してる。傍から見ると良く分かる。しかし、我々も韓国人を笑えない。財務省の国民一人当たりの借金1000万は嘘だった。財政が足りないから増税するも嘘。歳入で、つまり税金で国家予算をつけるのではない。憲法改正が党是で何十年もそのまま。自民党がだらしないのを誤魔化しながらやってきた。今こそ国民が政治に関心を持たなければこの国は終わる。我々の血税は富の再分配、インフレ抑制、インフラの一部と大部分が、官庁の下部組織、独立行政法人や天下り利権の補助金に消える。腐った議員と官僚を叩き出せ。

    • 2022/04/13 (Wed) 13:20
    • REPLY

    今國 護

    東大なんて、学長からして・・・だしね。
    卒業後は、そう言う思考のままで官僚とかになっているのか
    と思うと、先が思いやられる。

    ユーカリ

    何処かの国って、日本から千島列島・北方四島および竹島を
    強奪した国のことを心配してるのかな。
    その心配には及びません。
    9条の破棄もできない国が他国に侵攻までして取り返すことはできません。

    「専守防衛」の意味がウクライナでよくわかったのでしょう。
    「非核三原則」とならび国防にとってなんら意味がなし。

    • 2022/04/13 (Wed) 15:52
    • REPLY

    あき

    東大って特に文科系は真っ赤で、今は支那人が大量に在籍(国費留学生とか居るのか知りませんけど)しているようですし、防衛大に外国人とか記事に出てましたし、支那の協力体制?にある大学が大量に有るし、外国人補助金?目当ての名ばかり大学も放置~これ何年放置状態ですか?随分前から他も指摘されてきたが改善等する処か悪化して行く。
    土地取得改正法?もそうw買いやすくしただけw政府の外国人最優遇政策に乗っかって日本各地で!経済禍(政府の失政!)に陥った日本人の土地家屋等を外国人が買っている!
    勿論、専守防衛見直しさっさとやれと思うが今迄の自民創価党見てて期待できない、疑心暗鬼しか無い。
    日本は核武装し原発稼働させる事・検討すらやらないじゃないか!? まだw再エネが~w太陽光がwwふざけるな! 今の議員政党に要望しやらせる事は大事だが同時進行でこいつらを廃棄して行かないと日本は最貧赤化国~最悪、ロシア、支那朝鮮に侵攻される。

    東京利権五輪映画・・・まだ無駄な金使うのかwどれだけ食い物にされて才能の無い糞芸人他が起用され史上最低の利権五輪になったかw記録したらどう?そして冬季札幌五輪言い出してゴリ押し中w~3兆以上も赤字が出して、これから税金で取られるんですけど?ロシアが今、例え敵とはいえ一般の人間・同じ人間に対して(ほぼ同国人)何をやってるか?!それを悪で無い!!と言うなら、今すぐにウクライナに行ってロシア兵と対峙して下さい。  日本は裏がwとか陰謀論とかw言いたがるが此処まで来ると愚かだ。

    • 2022/04/13 (Wed) 16:30
    • REPLY

    とらこ

    「悪者にする」も何も、この際のロシアは列記とした悪者ですもの、こちら側が「する=している」のではない。
    もっと言えば「悪者」などは人間レベルの人称ですが、今のロシア兵が現地でしている(と考えるしかない映像)ことと、大元のプーチンはまるで●魔ではないか。

    お左さん方の言い分は、何処の国より日本が悪いことを前提にしていて、そんなに日本の何が悪いのか?簡潔に説明して戴きたいと思います。

    世界に紛争や戦争を仕掛け自国兵を戦地に送ってきた国の民でも、何度も領土を踏み躙られて故無く国民の何割かを敵国の流刑地に連れ去られた国の民でも、一貫して自国愛を失うことは無く、むしろ失う事を恥とするのが世界中の「普通の国の国民」ですのに、河瀬氏の如き発想で何十年と生きてこられた人の感覚は、どうしたらできるのか分かりません。

    右でも左でも中央でも、心底には自国愛が無ければ亡国論者になるしかないと思います。

    石破、岩屋、浜田・・・ナンチャッテ元防衛大臣が”重鎮”じゃあ、出て来る結論も期待薄ですが、この私的感覚を裏切って欲しいです。

    • 2022/04/13 (Wed) 18:50
    • REPLY

    レッドバロン

    東大の入学式における河瀬某女の発言に対しては、同じ東大の国際政治学者池内惠教授から「侵略戦争を悪と言えないような大学には存在意義がない」との酷評がなされたようです。まことに然り。

    ある種の感覚が欠如していることが映画監督としてはその作品をユニークなものに見せることがあるのかと考えましたが、そんなことがある訳がないです。例えば戦争活劇を撮る時にエンターテイメントとして戦争の悲惨さには目を瞑るという事はあっても、それは 商売上の要請から来るもので  
    必ずしも監督本人の倫理感が欠如しているとは言えません。河瀬某女の場合は認知能力そのものに欠陥があるとしか思えません。   

    とら子様の仰せの通り、日本および日本人には特別な原罪を負わせたい心理のなせる業でありましょう。腹立ち紛れに阿川弘之氏の「国を思うて何が悪い」という本のタイトルを懐かしく思い出していました。  

    • 2022/04/14 (Thu) 18:35
    • REPLY

    ※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。
    ※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。