「期限を切った独裁」を標榜した者が、他者をヒトラー呼ばわりする笑止

岸田内閣発足以来、日本の政治は「停滞」どころか「後退」をしている感がある。何せ、何もしないことを是としている内閣である。他者が少しでも前に進めば、我がほうは相対的に後方に追いやられるから「後退」なのだ。武漢ウイルス対策にしても、英国は明確にウイズコロナの道を進む旨の宣言をしたが、日本は相変わらずのまん防連発で、有効な経済対策もない。日本経済がガタガタに崩れてしまっては、「新しい資本主義」とて始まらないだろう。その中身だって、まだはっきりとしない。
この政治の状況を招いているのは岸田内閣だが、それをアシストしているのは立民党をはじめとする特定野党だ。特に野党第一党という枕詞が風前の灯火となりつつある立民党は、自前のスキャンダルでも自浄能力のなさを露呈し、支持率は下がる一方。こういう局面では、他者を叩いて自分たちのプレゼンスを示すのが彼らの常套手段だが、その他者を叩くことにおいても、方法や内容は問われる。
橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし「維新」という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす。
— 菅直人 衆議院議員(府中・小金井・武蔵野) 立憲民主党 (@NaotoKan) January 21, 2022
これが、首相経験者であり、現在も立憲民主党最高顧問である菅直人である。菅直人は、いまテレビやラジオのコメンテーターとして引っ張りだこの橋下徹氏を「主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」と、ヒトラーになぞらえて批判した。これは、民主主義体制にあって最も侮辱的な比喩だ。首相経験者、党最高顧問という立場にある以上、個人的な発言とは取れない。維新の松井代表は「民間人と我々をヒットラー呼ばわりとは、誹謗中傷を超えて侮辱だ」と反論し、「正式に抗議します」とツイートした。
菅直人こそ、ヒトラー路線を踏襲しようとしたのではないか。菅自身、2009年の参議院内閣委員会において、議会制民主主義を「期限を切った独裁」と言って、科学的根拠をなんら示さず、浜岡原発を止めた。菅直人が、当時官房長官だった枝野ら数人と協議しただけで決定したもので、当時の民主党内からも猛烈な批判が出た一件だ。この件だけでも、民主主義のシステムを利用したヒトラー以下だ。ルーピーといい菅直人といい、立民党の母体である民主党というのは、中身から腐っているといわざるを得ない。
菅直人はいま、「維新と戦う立憲有志の会」なる組織の準備をしているそうだ。自民党と戦う前に、維新の会をやっつけろということだ。東京19区の有権者の皆さんは、そろそろこの阿呆に引導を渡すべきだ。立民現執行部の面々も、案外そう思っているのではないだろうか。
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