菅総理、総裁選不出馬を表明 ~ アテが外れて吠える野党の醜態

菅総理が今月末に行われる自民党の総裁選に出馬しない意向を明らかにし、事実上、この任期を終えて退任することとなった。安倍総理の退陣を受け、昨年9月16日に政権が発足してから約1年。菅政権は残念ながら短命政権に終わる。
国民のワクチン接種率は急速に上昇している。重症化リスクが少ない若年層を中心に、まだ接種できない人がいることは事実だが、それでも菅総理が米国に乗り込み、ワクチンを引っ張ってこなかったとしたら、今の日本は大混乱にあっただろう。変異株の流行で、1日何人の人が命を落としているかわからない。それだけでも大きな功績だ。しかも、コロナによる死者数は、国民の努力と協力が伴ってのことではあるが、他の先進国と比較しても圧倒的に低い。あら捜しばかりしているメディアは、そういう政権の良い面を決して伝えないが、まぎれもない事実だ。
首相の不出馬を受け、自民党総裁選は候補者乱立の様相だ。立候補を表明している岸田、高市両氏に加え、河野太郎が立候補に言及した。極道の妻こと、野田聖子も推薦人集めを始めるという。テレビでは石破茂が頻繁に登場し、出馬するのかしないのかを聞かれたが、態度表明には至っていない。出る気は満々だろう。菅総理の不出馬を受け、制約が解かれた派閥は作戦練り直しだろう。候補者が多ければ、国会議員による決選投票になる可能性が高い。政局は始まったばかりだ。
菅総理は地味で、失礼ながら華はなかったが、それでもこの短期間で着実に実績を積んできた首相だ。支持率が落ち、運のなさと政局の読みの甘さもあり、負のスパイラルに突入してしまった。そんな内閣が再浮上できないのは、今までの政権でも見てきたことだ。特定野党は、政権がそんな状態のままで戦う選挙に、勝算があったはずだ。千載一遇のチャンスと見ていたかもしれない。だが、ほどなく総理が変わる。野党にとってはストレスと計算違いが生じているが、そんなストレスを発散するかのように、菅総理に対する罵詈雑言が飛び交っている。
立民・枝野 「首相は無責任で、こうした状況を作った自民党全体に政権を運営する資格はない。国民生活への喫緊の対応が政治に求められている中で、こうした事態に至り、怒りを持って受け止めている。」
無責任とはよく言えたものだ。菅総理が党内政局に敗れたのは事実だが、そんな中でもコロナ対策を進めるため、次期総裁選を捨ててコロナに集中すると言っているのだ。これも責任感のひとつの形だ。
ほかにも陳さんやレンポウが吠えているが、バカバカしいのでカットする。
共産党・志位 「首相の政権投げ出しという事態だ。こんな政治はもう我慢ならないという国民の世論と運動に追い詰められた結果だ」
総裁としての任期満了に「投げ出し」と評するのは間違っている。菅政権は終わるが、「こんな政治はもう我慢ならないという国民の世論と運動に追い詰められ」ているのだとすれば、立民党や共産党の支持率が一向に上昇しないことに説明がつかない。
唯一、ねぎらいのコメントを出したのは日本維新の会くらいだ。松井代表は「メッセージを出すパフォーマンスはあまり、うまくない方ですが、日本にとって必要なことは、批判を受けようとも、実施されてきた。火中の栗を拾われたときから気の毒やなと思っていた」とねぎらい、吉村知事は「自民党の中でも圧倒的に改革派で、言ったことを実行する力がある政治家。日本の政治のこと、日本の未来のことを考えている。本当にお疲れ様でした、という思い」と語った。政権批判しかない政党とは全く異なる。
菅総理が官邸で、記者団を前に総裁選不出馬を表明した際、記者のひとりが「逃げるんですか?」と捨て台詞を叫んだ。どこのバカかは知らないが、私はこういう記者を心の底から軽蔑する。
菅総理には心からお疲れさまでしたと申し上げたい。文字通り“火中の栗を拾い”つづけた1年間だった。任期を全うされ、その後は、激務の疲れを取るため、しっかりと休養を取っていただきたい。自民党も正念場である。しっかりと政策議論を展開する総裁選を望む。
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