百害あって一利なしの公明党と、北斎画をパロった中共報道官のプロパガンダ

一昨日、たまたまTwitterを覗いてみたら、「#公明党に怒り心頭です」がトレンド入りしていた。つぶさに内容を確認したわけではないのだが、公明党に怒りを向けるのは、「政権の足を引っ張るな」「何が政権のブレーキ役だ」という自民党支持者もいれば、たいしたことをしているわけではないのに自民党との互助関係で与党にいることに対する反政権のほうもいる。要するに、両面からクレームを貰っているのだ。この場合、両派の批判は「ごもっとも」だ。特に、自民党の対中政策における公明党の妨害活動は、百害あって一利なしである。
その公明党が相思相愛関係にあるのが中国共産党だ。もともとは、中共が文化大革命で国際社会から批判を浴び続ける中、池田大作が「日中国交正常化提言」を発表し、「中国の存在を正式に承認し、国交正常化をはかれ」「中国の国連における正式な地位を回復せよ」「経済・文化的な交流を推進せよ」と提言し、中共から喝采を浴びたことも背景の一つだ。池田大作は、中共を擁護する立場としてこんなことを語っていたそうだ。
一部保守派の間には、共産主義中国は、侵略的で危険な国であるとの見方がありましたが、会長は、「それは正しくない。毛沢東主義は、本質的には民族主義に近く、東洋的な伝統を引きいでいる。中国が「武力をもって侵略戦争を始めることは、過去のその国の歴史に照らしてみて考えられない」と喝破したのです。
(高村忠成 「歴史をかえた日中国交正常化提言」より抜粋)
喝破とは恐れ入る。創価界隈では絶賛される池田大作の中共評だが、この見方が100%間違っていることは、既に歴史が証明した。チベット、ウイグル等を侵略し、人権など、共産党の利益のためなら簡単に蹂躙されるのが彼の国の日常である。創価学会員はこんな人物を崇めて恥ずかしくもないらしい。まぁ、カルトというのはそういうものなのだろうが。
福島第一原発処理水の海洋放出に関し、「太平洋は日本の下水道ではない」と批判した、中国外務省の趙立堅という感じの悪い副報道局長が、今度は葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフとしたパロディー画をTwitterに投稿し、「北斎が生きていれば非常に心配していただろう」とコメントした。防護服を着た人物が船からバケツで液体を流す様子が描かれ、富士山は原発とみられる建物に置き換えられているパロディ画だ。茂木外相は会見で、「報道官レベルのツイートにいちいちコメントしないが、今回の件は外交ルートを通じて直ちに厳重抗議し、削除を求めている」と語っている。だが、ツイートは趙立堅のアカウントのトップに固定表示されたままだ。
An illustrator in #China re-created a famous Japanese painting The Great Wave off #Kanagawa. If Katsushika Hokusai, the original author is still alive today, he would also be very concerned about #JapanNuclearWater. pic.twitter.com/NlTFkqvwmN
— Lijian Zhao 赵立坚 (@zlj517) April 26, 2021
プロパガンダ以外のなにものでもない。赵立坚は、「中共の大亜湾原発も2002年に42兆ベクレムのトリチウムを放出しているじゃないか」という記者の指摘に対し、「福島第1原発では最高レベルの原発事故が発生した。そこから生じた汚染水は正常な稼働時の原発の汚染水とは全く別物だ。そうでなければ、日本もこれまで汚染水をタンクに厳密に密封しておく必要はなかった。両者を一緒くたにして論じることはできない」と答えた。残念ながら、日本に関する知識も研究も、この報道官には欠落している。日本が処理水を海洋放出できなかった最も大きな理由は、ゼロリスク原理主義を信条とする左派の作り出す空気故である。
日本政府は抗議と削除要求だけでなく、この恥知らずのツイートを公に批判すべきだろう。理の有無は別としても、中共の声は大きい。そして、国際社会においては、声のデカい奴が有利なのだ。何か理不尽なことを言われて、カウンター的に「抗議」や「遺憾砲」などを繰り出しているだけでは、日本の立場は理解されにくい。
それとも公明党さんよ、中共との太いパイプを使って、この理不尽な批判を止めるように、中共当局を説得してはくれまいか。まぁ、友好関係があるとは言っても、下僕的(犬的)な立場では無理かもしれないが。
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