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    拉致 ~ 国民全体が「同胞が現在進行形で蹂躙されている」という怒りを持とう

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     12月10日(木)から16日(水)までの一週間は、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」だ。2006年に施行された「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」には、「国は、北朝鮮当局による国家的犯罪行為である日本国民の拉致の問題を解決するため、最大限の努力をするものとする」と国の責務を規定し、また、「地方公共団体は、国と連携を図りつつ、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民世論の啓発を図るよう努めるものとする」と、地方公共団体の責務も規定している。果たしてどの程度の積極性を以て取り組みがなされているかは、特に地方の状況はわからない。政府は若年層への啓発を目的として「めぐみ」というアニメーションビデオを制作して学校に配ったが、南北朝鮮人差別に繋がるという理由で生徒に見せない学校が数多あるという。命よりも差別を優先するという、教育者としては失格の判断と言わざるを得ない。

     安倍前総理が退任したとき、心ない評論家やコメンテーターは、「安倍総理は拉致問題を解決できなかった」と平気で語り、特にアベガー的なコメンテーターは「北に対して無力だった」とまでのたまった。よくもこんなことを平気で言えるものだ。そのことは、故横田滋さんの逝去に際する記者会見で、めぐみさんの弟の横田哲也さんが、「私たち横田家、横田両親を、本当にずっと長い間、そばにいて支援してくださった安倍総理。『本当に無念だ』とおっしゃっていただいております。私たちはこれからは安倍総理とともにですね、この問題解決を図っていきたいと思っております」と語ったことで払拭されるはずだったが、メディアはこの哲也さんのことばをろくに報じなかった。メディアが散々叩きまくった安倍昭恵夫人は、第一次政権時代、各国の在京大使館の公使夫人らを招いて拉致問題の啓発ビデオを見せたこともあるという。

     昨日、拉致被害者の救出を目指す政府主催の国際シンポジウムが都内で開かれ、横田拓也さんは、「(拉致されなければ)一人の女性として、充実した人生を送れただろうと思う」「拉致被害者たちの『助けてほしい』『日本に帰りたい』という声なき声に耳を傾けてください」と訴えた。このことばを日本全体で共有できれば、間違いなく日本は変わる。40年前に連れ去られた同胞を取り返せないことに対し、政府を批判するだけでなく、解決の方法論まで議論できたはずだ。政府だけでなく、国民もこの問題から逃げてきたのだ。

    横田哲也さん
    横田哲也さん


     このシンポジウムに先立つ11日、国連安保理事会が非公式会合を開催し、米英独仏など常任・非常任理事国7か国と日本の計8か国が共同声明を発表し、北朝鮮による日本人拉致問題などの早期解決を求めた。参加したのは米英仏という常任理事国のほか、ドイツ、ベルギー、ドミニカ、エストニア、それに日本だ。言わずもがなだが、常任理事国の中共とロシアは入っていない。ドイツなどの公開の会合を求める提案に、中共とロシアが反対したのだという。声明の主たる部分は、北が核や弾道ミサイルの開発を優先し、国民生活を犠牲にしている点、また、武漢ウイルスに関連した処刑が増えていることなどを背景に、「北朝鮮はパンデミックを国民への人権弾圧に利用している」と非難するものだ。拉致に対する言及はメイン部分ではないようだが、それでも拉致が含まれたのは、安倍政権から続けられた日本政府の働きかけの成果だろう。

     いま絶滅種となった社民党の衰退の理由のひとつに、拉致問題の否定と解決の妨害にあるはずだ。彼らは「拉致はでっち上げ」だと言い、朝鮮総連関連施設がガサ入れされると、社会党議員が脊髄反射のごとく、警察に抗議に訪れたそうだ。その流れを多々含む立憲民主党も、社会党・社民党と同様だろう。なにせ、自他ともに認めるめぐみさん拉致の実行犯、辛光洙の除名嘆願書に署名した元総理大臣が最高顧問に名を連ねるのだ。

     拉致被害者の帰国をどう実現するか、政府も国民も我が事として議論すべきだ。11日に開かれた「救う会」主催のセミナーで、横田哲也さんは「国民全体が『同胞が現在進行形で蹂躙されている』という怒りを持ってほしい」と訴えた。このことばに連帯したい。拉致問題が話し合いでは解決しないことは、歴史が既に証明した。被害者家族の高齢化が進む中、我が国に残された時間はあまりに短い。


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    8 Comments

    ツクノ

    >なにせ、自他ともに認めるめぐみさん拉致の実行犯、辛光洙の除名嘆願書に署名した元総理大臣が最高顧問に名を連ねるのだ。

    ○元総理大臣とは……………………あぁ、菅直人さんのことですね。菅直人さんは、「署名したことは間違いだった。反省している」と釈明したようです。署名しても責任を問われないなら、嘆願書は学校の漢字練習帳に過ぎないかと。いかにも悪夢の民主党政権らしい、無責任な発言だと思います。

    (参考、日本経済新聞、2010年6月14日、《首相、拉致容疑者の釈放嘆願署名「間違いを反省」》)
    https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1402W_U0A610C1000000

    …日経の記事にあった説明文では、《「民主化運動で逮捕された在日韓国人の釈放要求だという趣旨だったので署名した」》と、述べているようです。在日韓国人が、北朝鮮の拉致工作員だったという事実のほうが、日本国民にとり、問題ではないかと。在日問題は、拉致事件など犯罪の温床なのだから、マイナンバーや通名禁止など、もっと厳格化すべきではないだろうか。

    なつこ

    国歌

    拉致こそ最大最悪の人権侵害。
    国民が力を合わせて取り組まなくてはいけない最大の課題。

    12日、アメリカで民主主義を守ろうと
    トランプ大統領を支援をする大勢の人がデモをし、
    国歌を懸命に歌っている動画を見ると、涙がこぼれます。

    拉致被害者を長年に渡って、救い出せない日本国家であり、
    考えないことにして来た国民であることが、
    どんなに恥ずかしく、悔しいことかと。

    めぐみちゃんが北朝鮮で「君が代」を懸命に歌ったことと
    思いが重なるのです。

    • 2020/12/13 (Sun) 17:37
    • REPLY

    シバサマ1966

    人権問題の一丁目一番地

    日本には「人権」で飯を食っている人が多いにもかかわらず、拉致問題は他人事。

    どうすれば拉致された人を取り返せるか、の答えは簡単ではない。
    でも、どうすれば拉致を食い止めることが出来たのか、を反省する事は決して難しくはない。

    それさえ出来ない以上、取り返すどころか、残念ながら同じことを繰り返してもおかしくない。それは、日本へ向けた韓国の数々の非礼や、尖閣諸島における中共の威圧的、傲岸不遜な態度に対する我が国の反応がその証左である。

    せめて「拉致」という言葉をやめて「人さらい」と呼び方を変えればよいのに。
    きれいな言葉を使えば物事の本質がかすんでしまう。

    • 2020/12/13 (Sun) 18:53
    • REPLY

    シバサマ1966

    追伸) 人権問題の一丁目一番地

    元産經新聞記者の山際澄夫さんの著書で「拉致の海流」を読みました。
    当時のことが詳しく書かれていて印象に残ってます。

    是非おすすめです。

    • 2020/12/13 (Sun) 20:23
    • REPLY

    (名前空欄)

    拉致問題の存在を認めよ

    9条教徒などのお花畑主義者は、拉致問題の存在を認めていないことをその言動で宣言している
    こんな無知無能で卑劣な他国工作員を疑われて当然のクズ共の意見など、説得力の欠片もない
    拉致問題に冷淡でブルーリボンを弾圧し、チベットとウイグルを無視するダブスタ活動家は人権に興味などなく、自分の反社会的な願望欲望を押し通すために手段を選ばないテロリスト又は予備軍だ
    直接の被害者だけではなく国民全体のために、駆除すべき公共の敵だ

    • 2020/12/13 (Sun) 20:31
    • REPLY

    HAKASE(jnkt32)

    大いなる復習を要しますね

    今晩は。「拉致問題その他北鮮当局による人権侵害問題に対処する法律」は、その
    後出現した旧民主党政権下だったら不成立に終わった可能性がありますね。

    啓発ビデオ「めぐみ」不上映の学校が複数あるのも遺憾です。「命より差別」を
    優先する勢力の妨害による所が大きいでしょう。その中には 勿論日教組が含まれます。

    政府、与野党のみならず 国民の多くも拉致問題と言うより拉致事件から逃げ
    ていたとの貴指摘は、残念ながら事実と心得ます。そこから、お越しの各位の
    主張にもある様に「拉致問題と言うか拉致事件」への強い取り組みは、我国の
    人権問題の一丁目一番地だと拙者も思います。

    昭和の後記、辛くも生還を遂げた 5名の各位が帰国されてからでももう 18年。
    一番悪いのは、この重い記憶を風化させてしまう事だと思います。それはとり
    も直さず、媚中朝容共勢力を利する事ともなるでしょう。そうさせない為にも
    、我々日本人はこの問題と言うか事件複数を、正しく復習する必要があるもの
    と心得る次第であります。

    • 2020/12/13 (Sun) 22:05
    • REPLY

    西

    拉致被害者の苦痛は想像以上

    横田めぐみさんの拉致に関しては、一種の「悲劇のヒロイン」のような感じになってしまっているが、未だに謎が多く、正直、北朝鮮も何故残りの拉致被害者を返さないのか、理由が全く分からない。

    北朝鮮の内情に詳しくなりすぎているから、というのが有力だが、真相は全く不明だ。

    思えば、拉致被害者家族は、40年以上、そろそろ半世紀も見えてくる程の長期間、この「得体の知れない恐怖の独裁政治国家」に家族を「人質」に取られて、首謀者たる北朝鮮は、拉致被害者のみならず、その家族の人生も滅茶苦茶に破壊してきたんですね。

    そもそも、我々とて、拉致被害者の存在を知ったのは、小泉訪朝時に北が公式に拉致の存在を認めた時で、それまでの約20年間、拉致被害者家族は、我々の知らないところで、国会議員に拉致議連の打診をしたり、連絡会などを設立させたりして、拉致問題の早期解決のために苦心してきたわけですから、その苦労は我々の想像を絶するものだったと思いますね。

    その間には、様々な「妨害」があったと聞きますね。野党の社会党は有名ですが、与党の自民党も動きが非常に鈍く、宮沢内閣当たりでは、「北利権」が有名だったみたいで、ほとんど「無視」されてきたのだとか。

    拉致の解決に動くどころか、逆に売国行為を推進する羽目になっていただなんて、失望を通り越して「絶望」したくなりますね。

    拉致被害者のご両親も高齢で、後先が長いわけではないので、正直、後何年、というところなので、一刻も早い解決が望まれますね。

    拉致被害者の苦痛は想像以上なのは間違いなく、我々とて「下手な発言」はできないという事なんですけどね。

    • 2020/12/14 (Mon) 01:37
    • REPLY

    とらこ

    「週間」じゃないのに

    北朝鮮による人攫い事件の連続には、必ずそれを助ける或いは情報を北に報じる日本在住の人間が居るはずですよね。でなければ被害者の人選など出来るはずもないのですから。
    誰でもいいから日本人を攫いました、というわけではなく、北が必要とする資格を持つ人や専門科目を学んでいる人、など条件付きで選んでいたであろうと思います。
    めぐみさんの場合は「一般家庭に育った十代前半のお嬢ちゃん」が求められたのかな、と勝手な推測で思い続けています。

    ブルーの旗を立ててカンパや署名運動をする中には、「北朝鮮による拉致被害者を助ける会」や被害者ご家族様方とは、無関係の、<それらしき>集団もあります。
    ちょっと話していると違和感を感じたり、近くで話している人々の言葉で感じるのですが、決して彼らは「好意」で署名活動をして被害者を救助奪還すべき、と考えている組織ではない!!!経験を二度したことがあります。
    勝手に横田家や未だ攫われたままの被害者さん方のお写真を飾った、人品卑しい顔つきの集団です。

    還す気の無い北朝鮮金王朝を相手に幾ら水面下で「対話」で説得を続けても…と思いますが、手法が無い事件をどうしたら良いものか?
    私事ですがこの事件の会合にしばらく足が遠のいております。余りに長い時間に、ご家族様方にお掛けする言葉が捜せないで会場でもついつい涙を禁じ得ませんのが自分で嫌になってしまいます。
    関心を持つ気持ちは以前と少しも変わらないのですが、ご本人にもご家族様方にもお気の毒すぎます。

    安倍総理は議員になる前、外務大臣のお父上の秘書だった時からの関わりで、中川昭一さんと共にほんとうに親身になってご家族様方に接していらしたのは、関心を持っていた人々皆が存じ上げております。
    何もしない奴等が何をいう事か!

    真実解決しなければならない問題には、「○○週間」というのは止めて欲しい気が致します。年がら年中、事件解決年間にするべきですもの。

    • 2020/12/14 (Mon) 01:43
    • REPLY

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