fc2ブログ

    あの10分だけでなく、270分で評価すべきサッカー代表の戦い

    ← 応援クリック、ありがとうございます。

     ワールドカップサッカーを戦う日本代表が、グループリーグ最終戦でポーランドに敗れたものの、イエローカードの数で僅かにセネガルに勝り、決勝トーナメント進出を決めた。グループリーグ最終戦で、1対0で負けていながら、終盤、コロンビア対セネガルの試合状況から時間稼ぎのボール回しをし、その戦いぶりが批判の的となっている。

     確かに、諸手を挙げて喜べるような決勝トーナメント進出の仕方ではなかった。健全さや潔さという点から言えば、日本代表を応援するサポーターの本位とは違う展開だっただろう。世界ランキング8位という強豪を相手に、ベスト16をかけ、勇猛果敢に相手に挑む姿を想像していたとしたら、終盤の10分はそれからはかけ離れた戦いぶりだったはずだ。

     しかし、我らが代表は、ルールに則って戦ったのである。勝ち点、得失点差の次にイエローカードの数という基準が予め設けられている以上、それを考慮した試合運びをすることは正当だ。もし、あの場面で、日本が強引に1点を追い、カウンターを喰らって2対0で敗れていたなら、「1対0でも決勝トーナメントに進めたのに…」という批判や不満が噴出しただろう。

    サムライブルー


     サッカーとは、相手との勝負であるとともに、時間とも戦うスポーツだ。ラグビーで勝っているチームは、終盤、絶対にバックスにボールを回さず、フォワードでボールをキープする。アメフトでは、失敗すれば時計が止まるパスプレーを択ばず、時間を消費するランプレーをしつこく続ける。時計を意識しながら試合を運ぶというのは、決してフェアさを欠く戦いぶりではない。

     むしろ、グループリーグは90分×3試合の、計270分で評価されるべきで、難敵コロンビアに勝利し、セネガルと引き分けたからこそあの10分の戦い方を選択できたわけで、あの10分間のみで日本代表を評価することこそ、正当さを欠くものだろう。

     例えば、元南鮮代表のアン・ジョンファンは、「中継の準備をした時間がもったいない」と切り捨てた上で、「1分間攻撃しなければファウルとするルールを作るべきだ。我々(韓国代表)は美しく敗退したが、日本は醜くベスト16に上昇した」と語っている。ドイツに勝利したとはいえ、3試合の結果でグループリーグ敗退を喫した“敗者”に言われる筋合いの話ではない。「1分間攻撃しなければ」云々は、彼の国が得意な事後法の論理だ。一顧だに値しない。

     ベスト8を賭けて臨む次のベルギー戦では、観客に大ブーイングで迎えられるであろう日本代表。批判の上で達成したベスト16を、今度は全身全霊の戦いでベスト8に変えて欲しい。


    最後までお読みいただき、ありがとうございます。
    当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
    にほんブログ村 政治ブログへ
    バナーが表示されない場合はこちらから。
    人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

    11 Comments

    たぬき帝国

    ブーイングする権利は

    あの試合にブーイングできるのは精々あのスタジアムに居た観客だけですね。
    お金払ってあの試合だったら文句の1つも出るでしょう。

    でも日本強いですね。
    3戦目で負けてもGL突破の可能性を残している。
    GL突破したのに3戦目の戦い方を酷評される程度にハードルを高くされている。
    どちらも日本が強いからと言えなくもない。

    次の相手は怪物ベルギーの上、今回と違い負けたら即終了ですが、今回以上の勝つ戦略を見せて欲しいですね。

    • 2018/06/30 (Sat) 11:24
    • REPLY

    末田

    プレミアリーグの監督の一言

    20年程前のことでした。 監督の采配に批判が集まった時の一言です。

    「勝利の栄光は国民が受ける。 敗戦の全責任は監督一人が負わねばならない。
    選手の起用から試合の采配に至るまで『独断』の誹りを受けることもあるが、
    それは、やむを得ないのだ」。

    日本の国民がこのような視点を非常時において持てない限り、欧米と戦争をしても
    「勝つこと能わざるなり」と落ち込んだ記憶があります。

    弓取り

    祝! WC日本代表

    トーナメントから本当のワールドカップが始まる、という捉え方もあるくらいで、トーナメントに進出するチームを短期間で選別するルールに難しい点があるのはいなめません。
    >グループリーグは90分×3試合の、計270分で評価されるべき
     これが妥当な判断だと思います。欧州が全体のレベルがあがり、アフリカ勢もディシプリンをあげている中で、日本は大健闘です。
     こうした見方に従えば、3戦目でファール凶国の韓国に敗戦したドイツなどは、270分を通じて出来が悪かったのです。

    >元南鮮代表のアン・ジョンファン
     Jリーグでプレイしたこともあって、竹島は韓国領の独島だと主張していたトンカチです。2002年の買収試合で得点して「韓国の英雄」だそうですが、日本の3回目のトーナメント進出に韓国人らしく嫉妬しているのでしょう。
    歯牙にかけずです。

    とある長月生まれの一般人

    アン・ジョンファン、2002年日韓大会の時、審判買収して自国に有利な判定をしてもらって勝った国が偉そうに言えないだろ!

    しかも、今大会だって毎試合20ファウル以上してる国がフェアプレーだなんて頭おかしいのかい?

    あ、ごめんゴメン、もともと頭おかしい民族だったね!

    ST

    こはる様は大分おカンムリのようですが、あの作戦を取れる度胸はすごいと思いました。
    ポーランドがかかってこない事は読めても、セネガルが1点取らないと言う保障はどこにも無い訳で、もしそうなったら一発でクビが飛びかねませんからね。

    あの民族の罵詈雑言はいつものことですが、わが身を省みずによく言うよと思いますね、まあ、省みたら自己嫌悪で立ち直れないでしょうがw
    逆にFIFAに提案したいです、チームとしてイエローが3枚を超えたら、一枚追加毎にPKを与えるってルールはどうでしょうね、「やったもん勝ち」ではねぇ・・・。

    こはる

    ファール数    62
    イエローカード数 10枚
    の二項でこの大会3戦でトップ、だそうですね、キレーな敗退国は。

    アン・ジョンファンって、たしかペルージャの会見で「中田ヒデより活躍する」とかホザイタ奴ではなかったか?その後どう活躍したのかは存じませんが。

    • 2018/06/30 (Sat) 17:33
    • REPLY

    こはる

    ファール数は63だったかも知れません。南鮮の試合はTV観戦してませんでネット情報です。

    • 2018/06/30 (Sat) 17:45
    • REPLY

    まきなみ

    >観客に大ブーイングで迎えられるであろう日本代表

    入場時に大ブーイングで迎えられ、退場時に大歓声で送られるような試合をしてほしいものです。

    • 2018/06/30 (Sat) 18:45
    • REPLY

    ST

    こはる様
    63回が正解のようですね、ちなみに出場国中最多です。
    最少は日本の28回だそうで、韓国は日本の2.25倍、、お国柄ですねぇw
    ファールで止めるのが常態化していると進歩はそこで止まってしまうと思うのですが、それはどうでもいいんでしょうね。
    サッカーに限らず、あの民族にとってスポーツとは勝敗が全て、「勝った勝った、ウリは強い」とホルホルしたいだけですから。
    そう言えば、やけに簡単なプログラムをみっともなく滑る『女王様』も居ましたっけw

    こはる

    アレはひどかった

    ST様
    そういえば、どんなに手抜きと癖で酷くても「模範演技」認定された金(かね)メダリストが居ましたねえw。
    同じリンクで戦った超美技の選手たちが本当に気の毒でした。でも、アイスショーに呼ばれるのはやっぱり実力者、という現実が多少の快感ですw

    南鮮の”英雄”は自国に不利ならVARに文句、日本批判には勝手にルール新考案。ホントにあの”英雄”は元アスリートかい?ですね。
    二戦で47のファウルが計63ですからドイツ戦では16。改善は見られたwということでしょうか。

    今大会から用いられたフェアープレイポイント制ですから、それを適用された日本チームだったら「るーるだからいいんだもんね」ではない試合であったらなあ、と、今でも残念ですわイ。
    他国も今までやってきたことではありますが、よそ様はよそ様、日本は日本!と。
    いくらルールでも10分は長すぎた感が私的にはあります。
    英国発祥のスポーツですから、これでいいのでしょうが。

    アルゼンチン、ポルトガル、消えましたね。ベルギー戦イケるかもw。

    • 2018/07/01 (Sun) 06:35
    • REPLY

    Alinamin2011

    鹿追うものは山を見ず

    若い頃から「逃げるが勝ち」の場面はチョイチョイ見るが、「負けるが勝ち」の場面はなかなか見ないものだなと思っていたが、今回見たように思います。

    指揮官は、何を目的に戦っているのか常に大局を認識し、個人的感情に流されない。
    それが一番大事。

    サッカーはルールに則ってプレーし、勝敗を決めるゲームであるが、そこに「大会」がつくと、さらにその上位に「優勝をめざす」ことが最終目標になる。

    今回の判断は、西野監督自身が言っているように、彼個人の心情としては遺憾であり、ある意味究極の選択だったと思う。

    しかし、彼は日本代表チームを次のステージに連れて行くという「大会における目標」という大局を見て冷静に判断した。

    たぬき帝国様のおっしゃるとおり、お金を払ってあの場に居た人だけがブーイングする「権利」があるのでしょう。

    日本と名がつけば何でも嫌悪する「虫みたいな習性」を恥じないアンナントカのいうことなど、当然無視してよい。

    ※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。
    ※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。