大型連休を取った後は国会会期延長反対!? ~ 民主主義の邪魔をする野党の愚
昨日、国会で、党首討論が行われた。党首討論とは国家基本政策委員会の合同審査会である。国家の基本政策を議論する場として設置されているのであるから、些末な問題にとらわれず、大局を見た議論が本筋と言えるだろう。
ところが、昨日の党首討論で、立民枝野と共産志位は、持ち時間すべてをモリカケに充てたそうだ。党首討論は、首相と1対1で議論する中で、自分の党の個性や、実現したい政策を披歴するには絶好に機会である。モリカケは、行政上の問題ではあるかもしれないが、国家全体の問題ではない。厚労委員会という場違いなところでモリカケを質問し、委員長に注意されて逆ギレした長妻昭という下衆な議員がいることは、政治ウォッチャーの常識となっているが、党首討論の場で持ち時間全てをモリカケに充てるとは、余程自分らの政策がないのだろう。
同じく党首討論に立った維新の片山虎之助氏は、「今日もモリ・カケ問題がにぎやかだが、同じような質問、答弁で国民の多くはうんざりしている」と語った。まさに、片山氏の言う通りなのだ。立民党、民民党らが少しでも危機感を持つなら、そのような世論にある程度配慮した言動を示すようになるのだろうが、彼らの言動からは、そんな気配は微塵も感じられない。
昨日、立民と民民の議員3人が、岡山市の加計学園を訪れ、加計理事長への面会を要求した。当然ながら、アポなしで、メディアのカメラ付きである。面会を断られるのが最初から分かっていての訪問だ。むしろ、理事長と面会できないほうが。彼らにとって都合が良いということだ。何故なら、彼らは学園に訪れ、理事長と面会できない状況をカメラに映してもらうこと自体が目的だからである。こういう、パフォーマンスだけしかなく、中身が空っぽの野党を支持する人の気が知れない。
立憲民主党が、55年体制の社会党を思い起こさせるのは、政府のやることに何でも反対することでしか、その存在意義をアピールできないことにある。権力に抵抗する姿を見せることを好み、政府与党の出す政策や、その議会運営に対しては、やることなすこと反対なのだ。良い例がこれである。
野党6党派が会期延長反対で合意 立民・辻元清美国対委員長「自己都合で延長するな」 (産経)
立憲民主、国民民主、共産など野党6党派の国対委員長は30日、国会内で会談し、6月20日が会期末の通常国会を延長する政府、与党の方針に反対することで合意した。参院「1票の格差」是正に向け、選挙区と比例代表で定数を計6増やす公選法改正の検討に入った自民党の動きに関し、拙速に進めるべきでないとの認識でも一致した。
立民の辻元清美国対委員長は会談後、記者団に「政府、与党は会期内に審議を終わらせる責任がある。唐突に、自己都合で会期を延長すべきでない」と強調。1票の格差是正をめぐっては「選挙制度は民主主義の源だ。会期延長に絡めて、会期末のどさくさに紛れて出してくるような問題ではない」と述べ、自民党をけん制した。
ゴールデンウィークをまたいで、彼ら野党がやってきたことを知っている人なら、この辻元のことばに驚き、そして怒りを覚えるのではないか。彼ら野党は、自らの判断で国会審議をボイコットし、自分らの質問時間を短縮させた。驚くことに、自分たちの提出した法案に関する審議すら、彼らは拒否したのだ。そして、国会に復帰するなり、休んで削った自分たちの質問時間を復活させるよう、与党に働きかけた。そして今度は、国会会期を延長するなと徒党を組もうとしている。やっていることが支離滅裂すぎて、開いた口が塞がらない。
こんな筋の通らないことをしておいて、国民の理解が得られるとでも思っているのか。俎上に載せられようとしている議員定数の問題は、辻元自身が言うように、民主主義の源である。そのことを理解しているのであれば、積極的に審議に参加し、持論を述べればよいのだ。今国会で結論がでなければ、次の国会で継続審議をすればよいだけである。そもそも、辻元が所属する立民の枝野は、安倍総理に対し、「早く解散総選挙しろ」と主張していたではないか。
彼らはご都合主義であるから、一票の格差が生じた選挙については、その選挙制度を責めるはずだ。しかし、与党が議論を促し、その議論に必要な時間を、会期延長という手法で確保しようとするとき、それにイチャモンを付ける。選挙制度が民主主義の源と言い、その重要性を認識しているにもかかわらず、その真偽から逃げるのであれば、辻元ら自身が民主主義の敵であることの証明だ。
議論できないのであれば、国会議員など辞めてしまえ!と言いたい。
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