8月15日、靖國の杜に取り戻したい静寂

今年の8月15日も靖國神社を目指し、九段の坂をのぼった。とりわけ南方で闘った英霊たちには、恥ずかしくて見せられないほどみっともない量の汗を垂れ流しつつ、これは戦後を生きる者にとっての勤めだと、体に言い聞かせる。午前中の靖國神社では、既に、新藤総務相と古屋国家公安委員長が参拝を済ませていた。参拝以外の興味は、例のヘタれ南朝鮮議員だったのだが、彼等は九段下の大鳥居の外でムニャムニャ声明を読み上げたが、廻りの日本人から帰れコールを浴びて姿を消したそうだ。その後、神社から500メートルほど離れた場所で、今度は虚勢を張った後、警察当局の保護下に置かれ、ホテルまで退散したらしい。その場に居たら、丁重にお出迎えして差し上げようと思っていただけに、残念だ。

昨年同様、衆議院議員の西村眞悟氏が主催する昇殿参拝に参加させていただいた。さすがに保守系の大物議員である。一緒に参拝した中に、家族会の増元照明さんがいらっしゃり、他にもジャーナリストの西村幸祐さん、sengoku38こと一色正春さんらもお見かけした。参集殿に向かう道には“不肖!宮嶋”こと宮嶋茂樹さんがカメラを構えている。保守系の討論番組が一本収録できてしまいそうなラインナップだ。

神門を超えた右側の広場で、TBSのテレビクルーが、参拝者から冷静な批判を浴びている。無理もない。ここに居るのはなんのためなのか、動機を質してみたくなる放送局なのだ。NHKやテレビ朝日と並ぶ偏向放送局は、参拝者から好まれるはずもない。
この日は、英霊に対して静かにお参りする日である。境内の中は落ち着いていて、喧騒などない。だが、政治や外交の世界では喧騒そのものだ。安倍総理は恐らく、米中韓と取引をしたのだろう。報道では、首相、副首相、官房長官、外相が参拝しないことを条件に、外交問題化を防いだと伝えられている。だが、首相が靖國神社を参拝しようとしまいと、支那や朝鮮は日本を批判し続けることは明白だ。日本という国が存在する限り、批判し、干渉してくるのが彼等の国是なのだ。米国とて例外ではない。わざわざこの日に上院外交委員長を遣わし、「参拝見送りを評価する」とほざく。これが日本の同盟国のなれの果てである。小泉元総理は、在任中の米大統領が共和党だったという幸運に恵まれた。民主党の、とりわけオバマの外交姿勢には辟易とするのだ。ちなみに、米ニューヨークタイムズ紙は、靖國神社を“War Shrine”と書いている。
そして、その外国勢力に塩を送っているのが、日本の反日メディアである。「首相の式辞にアジア諸国への加害責任がなかった」というご丁寧な分析をわざわざ報じ、支那や朝鮮のメディアに批判の糸口を与えた。相変わらずの火付け役ぶりである。細川護熙が20年前に発した、追悼式での「加害責任」は、その後の総理大臣を拘束し続けてきた。そもそも、先人の供養の場で「加害責任」に言及することは、その先人が加害者であると言っているのと同じである。この言及を止めることは、考えてみれば当然のことなのだ。

参拝を終え、九段の坂を下りる時、水島隊長率いる頑張れ日本の「英霊に感謝し靖國神社を敬う国民行進」団に出逢う。昨年もそうだったが、半旗の日の丸が林立する光景は、生意気を言って恐縮だが、「ちゃんと分かっている人たち」の象徴である。行進団が通り過ぎる時、沿道から拍手が起こるのは、自然な流れだろう。
最後は夏の風物詩、反天連(反天皇制運動連絡会)のデモだ。この変態デモでは、毎年、九段下交差点周辺で怒号が飛び交うのだが、デモ隊の人数の数倍に及ぶ警察、機動隊その他が出動するのだ。100~200人の変態のために税金の無駄使いされるのである。表現の自由、集会の自由も、お花畑と極左には考えものだ。

英霊の御霊に哀悼の誠を捧げるという純粋な行為を、静寂のなかで行うには、まだまだ時間がかかりそうだ。支那や朝鮮を槍玉にあげる前に、先ず無力化しなければならないのは反日メディアである。反日国と反日メディアは、明らかに共犯関係にあるからだ。臭い匂いは元から絶つのが原理原則である。また、外務省はもっと汗を流して仕事をすること。米がハードルを上げているなら、そのハードルを下げさせるのは外務省の仕事だ。安倍首相には、今回の参拝見送りで落胆させた保守層の支持を、例大祭で取り戻して欲しい。
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