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    尖閣諸島の日本返還巡る米の録音記録について

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     NHKもたまには良い報道を流すものだ。早稲田大学の春名幹男客員教授が、米国の「ニクソン大統領図書館」で発見した、生々しい会話の記録である。日米両政府が調印した「沖縄返還協定」の10日前に録音されたもので、登場人物はニクソン大統領と安全保障担当のキッシンジャー補佐官、国際経済担当のピーターソン補佐官の3人だ。ちょっと長いが、NHKの報道を引用する。

    尖閣諸島の日本返還巡る米の録音記録 (NHKニュース)

    沖縄県の尖閣諸島がアメリカから日本に返還される直前、アメリカ・ホワイトハウスで交わされていた議論の録音記録が新たに見つかりました。日本への返還に反対する意見に対し、安全保障担当の大統領補佐官が反論する様子などが克明に記録されており、専門家は、返還に至る経緯を示す史料として注目しています。

    尖閣諸島は、1972年5月、沖縄本島などとともにアメリカから日本へ返還されました。今回見つかったのは、その前年の1971年6月、日米両政府が「沖縄返還協定」に調印する直前に、ホワイトハウスで行われた議論の録音記録で、早稲田大学の春名幹男客員教授が、アメリカの「ニクソン大統領図書館」で発見しました。
    議論のメンバーは、ニクソン大統領と安全保障担当のキッシンジャー補佐官、国際経済担当のピーターソン補佐官の3人です。
    議論ではまず、ピーターソン補佐官が「日本にとって尖閣諸島はそんなに重要なものなのか、最優先の重要事項と言えるのか」と、返還に反対する意見を表明します。
    発言の背景にあったのが、当時、アメリカが中国の正統政府として外交関係を持っていた台湾の存在です。アメリカは、台湾からの安い繊維製品の流入を食い止めようと、当時、輸出削減を求める貿易交渉を行っていました。その台湾が、尖閣諸島を日本に返還しないよう求めていたのです。
    補佐官は台湾を念頭に置いて、「大統領、繊維問題を解決するのは日本ではない、その周辺の国だ」と述べ、台湾の要求を受け入れれば、貿易交渉が進むと進言しました。これに反論したのが、安全保障担当のキッシンジャー補佐官で、「尖閣諸島は日本に返されるべきものだ。返還しなければ日本が自分のものだと思っている島を、繊維を巡る交渉をまとめるために台湾に与えるように見られてしまう」と述べます。さらに、尖閣諸島を含めた沖縄をアメリカの統治下に置くことを決めた1951年のサンフランシスコ平和条約に触れ、「条約に関して具体的な境界線を宣言したとき、われわれは尖閣諸島を含めたが、それに対し異議は出なかった。その時点で話に決着はついていると述べ、最終的にニクソン大統領も、この意見を取り入れました。
    この議論の10日後の1971年6月17日、日米両政府は沖縄返還協定に調印し、尖閣諸島は沖縄本島などとともに日本に返還されることになりました。
    日米外交史が専門で東洋英和女学院大学教授の増田弘さんは「尖閣諸島の返還に関して、キッシンジャー補佐官が、日本への返還に決定的な判断を下していた経緯を示す貴重な史料だ」と話しています。


     当時の台湾の代表者は蒋介石である。蒋介石は、米国との貿易摩擦に譲歩するバーターとして、尖閣諸島の問題を使おうとしたのだ。一方、当時の支那は、尖閣の帰属問題に関して、今ほど強硬な姿勢を取っていなかった。

     キッシンジャーの「サンフランシスコ平和条約時に決着済み」という発言は、尖閣諸島の主権は日本にあるということである。いま米国は、尖閣の“施政権”は日本にあるという立場だが、キッシンジャー発言は“施政権”のみならず、“領有権”をも認めたものととれる。日本はこのような記録を外交上で有効に使うべきである。外務省にその能があれば、だが。

     冒頭でNHKのことを珍しく褒めたが、実はこの会話記録は去年の秋の時点で明らかになっていた。この記録を利用しようともしなかった野田政権も無策極まりないが、「NHKも何を今更」という感は否めない。

     興味深いのは、外交・安全保障問題は経済問題と切り離せない問題だということを、この会話が示しているということである。私はTPPに必ずしも賛成ではないが、こういう会話を知ると、TPPに対する考え方もより多角的に捉えなければいけないという認識を新たにする。

     一方、率直な感想は、「なんだよ、結局はカネかよ…」だ。安全保障、領土問題に関する判断基準では、ゼニ儲けが優先される可能性は否定できない。習近平はいまカリフォルニアで、13億の市場をネタに、オバマ相手にせっせとセールスでもしているのだろう。軍事に興味の薄いオバマである以上、カネに目がくらんだ米国が、部分的に寝返る可能性は否定できない。日本外交は協調の中でもより自立を目指すべきだ。NSCなどはその良い一歩になるはずだ。



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    2 Comments

    lion

    なぜ

    このタイミングで?
    というのが、本文読後の率直な感想です。
    個人的にはNHKイコール南朝鮮であり宗主国支那の尖兵である団体であるとしか認識しておりません。
    7月で切れるスワップのこともあるのか、どうなのか?与党内(報道で、ズルイなぁ。汚いなぁ。と思うのですが、誰がそう言っているのか判らない)でも延長、または新たな援助に言及している議員がいるとか。いないとか。


    ここに来て、揺さぶったり、分断させようと感じてしまう報道やなんやと諸々とあるようですが、中川昭一氏の盟友である、安倍さん、麻生さんが船頭をやっている自民丸だから信じて乗っているのであるから、座礁しても転覆しても、最悪のことがあっても、顏だけでも泰然としていたい。と思う今日この頃です。



    ps ブログ主様におかれましては、ただでさえ日々の業務で大変なのにご更新、本当にご苦労様です。
    あまりにもお疲れな時は、思いきってお休み下さいますよう。



    • 2013/06/08 (Sat) 11:16
    • REPLY

    すす払い

    尖閣諸島は日本領土です

    どんな連中がフザけた妄言を吐いても尖閣諸島は日本の領土である事は曲げようがない事実です。
    中国、朝鮮、更には沖縄までもが「尖閣は日本領土では無い、俺様の縄張りだ」などと寝言を吐いていますが、害虫の耳障りな奇声などに惑わされず、尖閣諸島は日本の領土である事をアピールし続けるのが正解です。

    • 2013/06/09 (Sun) 09:49
    • REPLY

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