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朝日、毎日、サンモニのディレクターにも読ませたい良著「総理」

最近読んだ本に、元TBSのジャーナリスト、山口敬之氏の「総理」がある。その中に、興味深いくだりがある。 一連の会議が終わった11月16日の夜、私は安倍に呼ばれて、ブリスベン市内のホテル14階の安倍が宿泊する部屋に向かった。秘書官に案内されて部尾に入ると、私はまずはその狭さに驚いた。私はこれまで幾度となく安倍の外遊先のホテルの部屋を見てきたが、ブリスベンの部屋はこれまでで最も狭く、一国の総理の宿泊施設とは...
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若い世代に、特に子供たちに読んでほしい、百田尚樹著「カエルの楽園」

少し前に百田尚樹氏の新著、「カエルの楽園」を読んだ。百田氏はご自身の最高傑作とPRしているが、私の百田本のベストは「海賊とよばれた男」、「永遠の0」、「影法師」あたりなので、最高傑作と言う百田氏には必ずしも賛同しないが、それでも良著であることにはかわりない。 ソクラテスというアマガエルが、生まれ育った土地をダルマガエルに奪われ、安住できる土地を求めて、仲間と共に旅に出る。マムシやモズ、大きなカエル...
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保守を標榜する前に読んでおくべき、良質な2冊

先週末に故郷に帰ったのだが、滞在中は飲んで喰って寝てという生活しかしなかった割に、往復の道中は中身が濃く、2冊の非常に良質な本を読んだ。 ひとつは、「保守の原点――「保守」が日本を救う」。 宮崎正弘氏と小川榮太郎氏の対談本である。私は常々、自分を保守的とか保守派と言っているけれども、「我こそは保守だ」という表明はしない、ということを書いている。世の中には「我こそは保守」と標榜する人々が相当数いるよう...
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幻の黄金時代 オンリーイエスタデイ'80s

遅ればせながら、西村幸祐著、「幻の黄金時代 オンリーイエスタデイ'80s」を読んだ。80年代というのは、日本が主として経済面で大躍進し、絶頂期にあったデケイドである。その最終形が80年代後半から90年にかけてのバブル景気である。80年代、私は前半を学生として、後半を社会人として過ごした。就職は景気が良かった割には苦労したが、その苦労は今の学生たちのそれとは比べものにはならない。危機感が極端に希薄だった私は、就...
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すべての親御さん必読の書「学校の先生が国を滅ぼす」
遅ればせながら読んだが、この「学校の先生が国を滅ぼす」に書かれている内容たるや、身の毛がよだつほど恐ろしい。我々は情報を、主にメディア報道を通じて入手するが、それにも増して説得力を持つのが、その現場にいる当事者の吐露、つまり告発である。本書は、実際の教育現場において、国旗・国家を忌み嫌う教職員の実態を暴露する。しかも彼ら教師の主張は利己的で矛盾に満ち、読んでいて辛くなるほどだ。主張するのは自由だが...
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