Edit your comment NAME TITLE WEBSITE COMMENT >昨日の自民党総裁選は、安倍総裁が圧勝し、三選を果たした。安倍氏は国会議員票で、従前の予想通り8割以上を獲得したが、党員票では甘利選対が設定した55%をようやく超えた程度にとどまった。 〇おそらく、防災省創設に、積極的なのか消極的なのかで、地方票については拮抗したかと。日本政府は、三年前に防災省の創設については検討済みだったようだが、不要論で終始したのは、その後の多くの災害を思えば、残念ながら先見性に欠けた結論であったと言わざるを得ない。 https://www.sankei.com/politics/news/180823/plt1808230019-n1.html 〇全国知事会は、防災省の要望を出している。当然ながら、地方の住民の多くの要望を反映した形だ。政治家として、配慮すべき国民心理としては、アベノミクスによる経済的な豊かさの安心感よりも、災害ですべてを失う不安感のほうが、今は強いのかもしれない。選挙戦への影響としては、全国知事会の動向は、石破候補に利したであろう。 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080300902&g=soc 〇防災省は、個人的にも必要な組織だと思う。まず、自衛隊と警察、消防、海上保安庁などの組織については、各大臣、そして最終的には総理大臣の権限であるから、防災省が組織を束ねるようなことはしない。しかし、各組織とは別に、新たに防災省専属の組織として、住民の安全確保、スパコンを用いた天象の情報分析、平時と災害時の物流シミュレーション、電力などの非常時のブラックアウト回避など、災害から得た教訓を蓄積して生かす組織を、恒久的に備えるべきではないかと思う。 〇防災省の最大の役割とは、平時における災害時の備えを十分に行い、被害を最小限にとどめることを、常日頃の平時から予算を立てて行うことではないかと思う。現状、ハザードマップひとつをみても、地方自治体により作成や周知が遅れるなど対応は異なるようであり、文科省管轄の学校などの避難所の耐震補強が後回しになっている地方自治体も少なくない。中央においても、気象庁の必要とする情報や研究と、文科省、つまり大学などの研究とが、リンク不十分ではないかと思う。気象については、天象の解析、つまり、人工衛星を扱う民間のJAXAなどとも連携は必要だろう。 〇今は、災害に対して、救助、復興、復旧に主眼がおかれた後手の対応中心であり、先手の対応、つまり防災、予防線のハード面では、気候変動への適応性やスピード感は、予算的なものなのか、不十分に思える。ソフト面でも、個人の経験や危機意識によるところが大きいなど、残念ながら国策としては無策に近いものがある。人為的な要素が自然災害を助長誘発していないかどうかの検証も、大切ではないだろうか。自然的な要素と人間活動との因果関係の研究も、管轄は環境省なのか経済産業省なのか外務省なのか、それぞれの組織が対応していても、どこまで効率的に成果があるのか、改善すべきところは多いといえるだろう。 ○防災省の創設は、その中身こそ大事と、安倍総理もおっしゃっていたのだから、信頼できる人物に大役を任せて、創設に着手してほしいと思う。 PASSWORD SECRET ※ 記事の内容に直接関係ないコメント、トラックバックはご遠慮させていただきます。 ※ 管理人及びコメント投稿者への誹謗中傷、嫌がらせ等と判断した場合は、管理人の判断により、コメントを削除致します。 SENDDELETE